仏恥義理80's From OPTION [2006.10] TOP > web マガジン > 特集 バックナンバー > 仏恥義理80's > フェアレディZ300ZX
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ULTIMATE フェアレディZ300ZX[HZ31]
Z32純正パーツの効果的な流用でまだまだ広がるVG30ETの可能性
取材協力:アルティメイト 栃木県宇都宮市下荒針町2678-252 028-649-0240  http://www.ultimate.co.jp
それぞれにオモシロさがある仕様ちがいの2台を紹介!!
 国産スポーツカーの代表格として40年ちかい歴史を持つフェアレディZ。初代S30からの伝統といえるロングノーズ&ショートデッキのスタイリングを受けついだ最後のモデルが83年に登場したZ31だ。
 それまでの直6エンジンL20/28に代えて、V型6気筒のVG20/30ETを搭載するのがトピックス。しかもVG30ETは当時国内最強となる230ps(グロス)を発揮し、トヨタ7M-GTが登場するまでその座を守った。と同時に、80年代前半から中盤にかけて巻き起こった“パワーウォーズ”の引き金となった1台でもあったりする。
 ココで紹介する2台は、そんなVG30ETを搭載する北米仕様の300ZXをベースにアルティメイトが手をくわえたチューンドカーだ。
 まず、ボンネットにエアスクープを持つアニバーサリーはGT2835タービンを装着。腰下はエンジンオーバーホールをかねてVG30DETT用0.5mmオーバーサイズピストンとコンロッド、クランクシャフトが組まれた仕様になる。
 また、前置きインタークーラーの追加にあわせて(VG30ETはインタークーラーレス)、サージタンク&スロットルまわりのパイプレイアウトを大幅に変更。吸気抵抗の低減が図られている。さらに、燃料系にはGGT-R用フューエルポンプと440ccインジェクターが使われ、純正ECU書き替えで対応。最大ブースト圧1.0kg/cm²時に350psを発生する。3000rpmでフルブーストに達するこの仕様は、ピークパワーだけでなく低中速トルクも向上するなど、速さとあつかいやすさのバランスにすぐれているのだ。
 それに対してもう1台のZ31は、ワンオフエキマニを介してT78タービンを組みあわせた550ps仕様。鍛造89ΦピストンとVG30DETT用コンロッドで腰下を強化して、排気量も3.1Lに拡大されている。
 いっぽうのヘッドまわりは、スキッシュエリアの縮小や容量あわせなどの燃焼室加工が行われ、ヨーロッパ仕様の264度カムをセット。インジェクターは550ccに容量アップされ、押しこみ式エアフロと純正書き替えECUで制御する。その内容は、フルチューンといってもイイものだ。
 このT78仕様はGT2835仕様に対してかなり上フリの特性で、フルブーストに達するのは4500rpm。ビッグシングルらしく、まわすほどにパワーが盛りあがるフィーリングと豪快な加速感を楽しめる。
 また、2台に共通しているのがZ32純正ラジエターを垂直にマウントしてること。ノーマルのZ31はラジエターが斜めにセットされていて、前置きインタークーラーを装着すると冷却効率が極端にわるくなってオーバーヒートをおこしてしまう。アルティメイト高賀茂サンいわく「前置きインタークーラーとZ32ラジエターの垂直マウントはセットで考えてもらったほうがイイですね。これで水温の心配がなくなりますし、エアコンもバッチリ効くようになりますよ」とのことだ。
ワイド&ローを強調したZ32以降に対して、ロングノーズ&ショートデッキというS30からの流れを受けつぐZ31。そのスタイリングに魅力をかんじて乗りつづけてるオーナーも多い。 手前がT78仕様、奥がGT2835仕様。ノーマルでは左ヘッドライトのうしろあたりからサージタンクへとパイピングが伸びてるけど、ストラットタワーとエアコンコンプレッサーのクリアランスがせまく、どうやっても60Φのパイピングをとおすのが精一杯。そこで前置きインタークーラーの装着と同時にそのレイアウトを見直し、70Φのパイピングを運転席側にとおしているのだ。
いずれもスロットルボディは70Φのバタフライバルブを持つN15用に交換。バルブ径が拡大するだけでなく、インテークパイプとの段差がなくなるから吸気抵抗が低減する。アクセルを踏み直したときの“ツキ”がよくなるなど、効果を体感しやすいチューニングだ。 コアサポートのうしろに垂直にセットされたZ32ラジエター。コアサイズそのものはZ31純正のほうが大きいけど、前置きインタークーラー仕様ではZ32ラジエターを垂直マウントするほうが、より高い冷却性能を得られるのだ。ちなみにエアコンコンデンサーもZ32用を流用している。
キャリパー、ローターともにZ33用を流用。キャリパーは片押しタイプだけど、剛性が高くパッド面積も大きいことと、ローター径がZ31純正より20mm以上大きくなることで、車重が軽いZ31ではじゅうぶんな性能を発揮してくれる。また、マスターバック&シリンダーはZ32に交換されている。 VG30ETに組みあわされるボルグワーナーT5ミッションは、シンクロが傷みやすくシフトフィールもいまひとつ。そこでT78仕様は日産内製のZ31 300ZR用ミッションに換装して、パワーに対する耐久性を高めているのだ。
ホイールはグラムライツ57プロで前後9J。オフセットはフロント+15、リヤ+25だ。また、ブレーキは、フロントがトラスト6ポットキャリパー+355Φローター、リヤが4ポットキャリパー+330Φローターになる。 R34のマルチリンク式サスがまるごと移植されたT78仕様。ノーマルのセミトレーリングアーム式に対してリヤタイヤの接地性が大幅に向上し、トラクション性能が飛躍的にアップしてるそうだ。大がかりなチューニングだけど、その効果は絶大。
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