タイヤエア圧の新提案 From ドリフト天国 TOP > web マガジン > 特集 バックナンバー > 2005-2006ドリフト進化論 > タイヤエア圧の新提案
2005-2006ドリ進化論
タイヤエア圧の新提案 シルビア燃調セッティングの新提案 レブリミッター設定の新提案
タイヤエア圧の新提案タイヤスモークの量はエア圧が決めて!
4キロ入れりゃD1レベルの迫力に変身!
ドリフトにとって白煙の量はパフォーマンスには欠かせない要素。おなじスピード&角度のドリフトだったら、絶対にタイヤスモークが多いほうがカッコいいもんね! もちろん走らせかたにも要因はあるんだけど、タイヤスモーク発生のキモは超高圧のエアセッティングにあることが実証された! これで注目度&コンテストの勝率アップ確実だぞ〜!
『ハイグリタイヤに超高圧エア』が最近のコンテストセッティングなり!
今回のアドバイザーを買って出てくれたラフ田中くんには、まず諸星くんの走りを見てもらった。「ウマいじゃん。でもたしかに迫力って意味じゃ、もっとモクモクしたほうがいいね。目立つし」ってのが第一印象。たしかにそう言われてみりゃそうかもしれない。諸星くんの悩みがまさにここ。ドリフトが上達して、エキスパートクラスのドリコンにエントリーするようになると走りの迫力ってのが勝率に大きく関わってくる。それはスピードでもなく角度でもない。それ以上のナニかだ。「大会では3位とか4位とかまではいくんです。審査落ちの原因を聞くと『オマエは迫力がない』ってよく言われるんです。白煙かなぁとは思うんですけど、どうもそういった走りはオレのスタイルじゃないと思い、最近は諦めかけてました」と心情を語る諸星くんがリヤに履いていたのはレヴスペック。エア圧は冷間2.3キロ。ケムリを出すために3.5キロくらいまでエアを上げて走ったこともあるそうなんだけど、食わなくなるわりにケムリも出なくてすぐやめたんだって。「2.3キロのレヴスペックであの走りなら、4キロのネオバだったらもうモクモクだよ!」と先生。そこでさっそく用意してきたネオバに履き替えてもらい再トライ。はじめて履くという諸星くんに、サイズはいつものレヴスペックとおなじ235/40‐17だと言ったら「きっとまともにドリフトできませんって!」と困り顔。だけど、エアを4キロにセットしたら走りはどうかな? 結果から言ってしまうと大成功! 「すっげーモクモクしてるのをミラーで見て感動しました! 室内にケムリが入って見えなくなるってこういうことなんスね!」とピットに戻って大興奮! 気になるグリップレベルは、いつものレヴスペックとおなじ感覚で走れたと言う。そう、レブスペックの2キロとネオバの4キロがおなじくらいのグリップになったのだ。走行フィールはかわらず、白煙だけが倍増するなんて、なんとステキなワザでしょうか!この結果には写真を撮ってたカメラマンも「なんか特別なことしたの?」とビックリ。ただ、減りはハンパじゃないんだよね。2.3キロにセットしたネオバでも走ってもらったんだけど、煙は出ないかわりに減りも少なかった。ってことは、このワザはここ1発の勝負で使うとよさそう。すっごく目立ちたいとき、たとえばルーレット審査とかで有効だと思うぞ。
証言者の声
●走りをかえずにタイヤスモークの量が激増!
●食い過ぎのタイヤが適度なグリップに変身♪
●ルーレット審査ならヤラにゃソン!
●減りはメチャ早っ! ご利用は計画的に!
だまされたと思っていれてみりゃいいんだよ!
いつも4キロ 田中一弘くん(チームオレンジ)
D1に参戦しているS15は約500馬力で、リヤに履くネオバのエア圧は単走時に4キロ、追走時はコントロール性を重視するため、3〜3.5キロにセットしているそうだ。ストリートを走っていたころから4キロ5キロは当たりまえだったらしいゾ。
もっと早くやってりゃよかったな〜!
はじめての4キロ 諸星敦夫くん(460POWER)
ドリフト歴4年の中上級ドリフター。ミニドリコンならエキスパートクラス、BM杯クラスはミドルクラスにエントリーするくらいのドリレベルだ。関越スポーツランドや日光サーキットがホームコース。ちなみに昨年の学生ドリコンは4位だった。今年はモクモク走行で優勝を狙う。
まだ疑っているひとのための比較テスト
エア圧
2.3キロ
の場合 実験台
諸星シルビア(S15)
Mスポーツフルエアロでバリっと決まった諸星くんの愛車でテスト。普段はフロントに215/40のRE01R、リヤに235/40のレヴスペックを履いている。ちなみにエモーションCRkaiは5セットも持っているそうだ。タービンはT517Zでパワーは400馬力弱。
テストは新品ネオバを使用し、リヤ2.3キロと4キロ設定をそれぞれ走ってもらった。走行時間はそれぞれ1ヒートずつ。場所はエビス南コースだ。
はじめてケツにネオバ履いちゃった!
1発勝負にゃ使えるワザですね!
「すごいですね、空気圧って! さすがにあれだけモクモクすれば減りかたもキョーレツで、15分めいっぱい(審査コーナー以外も全部)ドリフトしたらツルツルになっちゃった。ボクらレベルのドリフターが15分で新品ネオバを消費するのはツラすぎますね。ドリコンの勝負時などに使用を限定するのがいいと思います」
エア圧2.3キロの場合
15分走行後の減り
エア圧:2.3kg/cmから3kg/cmに上昇 エア圧4キロの場合
15分走行後の減り
エア圧:4.0kg/cmから5.2kg/cmに上昇

じつはバリ山ネオバをリヤに履いて走ったのはこれがはじめて。やっぱりスゴク食いますね。とりあえずつなげられるけど、角度が浅くなってカクカクしちゃう。どうしてもアクセルオフの時間が長くなっちゃうから、いつも以上にケムリは出ませんでしたね。タイヤもほとんど減ってません。踏めていない証拠ッスね。

暖まるまではすごく固いかんじ。2.3キロのときより明らかに食いません。でもタイヤに熱が入ってから、ちょうどいつものレヴスペックの2.3キロと似たようなグリップ感になりました。1ヒート走っても熱ダレはかんじなかったけど、いつもだったら5周に1周のクーリングが3周に1周くらいになるほど水温の上昇が早かったッス。
達人直伝!
エア圧4キロでモクモク走法の極意
その1

ネオバだって4キロ入れりゃ
滑りやすくなっちゃうヨ!
エアを入れすぎりゃタイヤのグリップレベルは確実に低下する。これを見越しておけば、ふだんよりハイグリでもラクにケツが出せるんだ。逆に食わないタイヤでこれをやっちゃうと滑りすぎてヤバいかも。
その2
アクセルは常に踏みっぱね!
進入からツーっとアクセルオフで入っていくようなドリテクのひとは、白煙モクモク走行のために踏むくせをつけないと。せっかくのモクモクセッティングを活かせないぞ。
  ○ このページの先頭へ