ミニバンに乗っていても、よりスタイリッシュなルックスにして、走りの性能もグレードアップしたいというひとは多いだろう。それでも、快適性を損ないたくないのは当然のこと。そんなオーナーにおススメしたいのが、ここで紹介する車高調整式サスペンション(車高調)と、強化スタビライザー、そしてボディ補強パーツだ。カスタマイズといえばまずタイヤ&ホイールの交換。その次は車高ダウンだ。
ここで車高調を選べば、快適性を損なわず、走りの性能をアップさせることができる。さらに、カーブでの車体の傾きを抑えて、より安心感を高めたければ、強化スタビライザー。もうちょっとフィーリングをシャキッとさせてスポーティな操作感がほしければボディ補強パーツを装着するといい。いちどにぜんぶをつけなくても、段階的にやっていってもいいし、それぞれ単独でつけても効果は発揮してくれる。それでは、各パーツのメリットや特徴をより詳しく見てみよう!


レポーターは杉村ファミリー

レポーターは一般ユーザー代表として招いた杉村さんファミリー。カスタマイズを楽しみたいお父さんと、快適性を重視したいお母さん&4歳になるミーちゃんが、カスタマイズパーツ装着後のフィーリングをレポートしてくれる。

CHAPTER2 強化スタビライザー編
乗り心地はそのままに
安定した走行性能へとグレードアップ!
ASEA 
AUTOSPORTS&SPECIAL EQUIPMENT ASSOCIATION 
品質認定 
Authorized by ASEAもっとカッコ良くもっと快適に走れる
カスタマイズパーツ発見!
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スタビライザーは、カーブを曲がるときなどにクルマが左右に傾くのを抑えるパーツ。ノーマルでもたいていのクルマには装着されているけど、より走りをグレードアップしたいひとにおススメしたいのが、クルマを安定させる効果が大きくなる“強化スタビライザー”だ。車体の揺れが気になるひと、安心感やスポーティなフィーリングがほしいひと、家族がクルマ酔いしやすいというひとに最適なアイテムなんだ。ノーマルのクルマにつけてもいいし、タイヤ&ホイールをインチアップしたクルマ、ローダウンスプリングや車高調整式サスペンションを装着して車高を落としたクルマにつけてもその効果は大きい。それでいて乗り心地が悪くならない部分も大きなポイント。さらに、リーズナブルな価格設定になっていることも魅力だね。それでは、強化スタビライザーを詳しく紹介していこう。

そもそも“スタビライザー”ってなんだろう?

スタビライザーというのは、左右のサスペンションをつなぐ形で装着されている棒状のパーツだ。その形状は、だいたい「コ」の字型か、その変形になっているんだよ。中央部分は車体に固定されて、両端が左右のサスペンションに取り付けられるんだ。カーブを曲がるときに、クルマが横に傾くと、片方のサスペンションは縮んで、もう片方のサスペンションは伸びようとする。だからスタビライザーはねじれた状態になるんだ。でも、スタビライザーはそれ自体がバネの働きをするので、ねじれた状態からもとにもどろうとする。その反発力で、クルマの傾きを抑えるというわけだ。“強化スタビライザー”は、この棒の部分を太くするなどして、より反発力が強くなっている。だから、カーブを曲がるときや、高速道路で車線変更をするとき、曲がりくねった峠道を走るときには、ノーマルよりもクルマの傾きを抑えてくれてクルマを安定させることができるんだ。

スタビライザーが装着されている場所はココ

フロント強化スタビライザー(エスティマ)


リヤ・スタビバー(エスティマ)

スタビライザーは、いまではほとんどの車種に純正で装着されている。フロントとリヤに1本ずつあって、装着されているのはフロアの下。強化スタビライザーを取り付けるばあいは、ノーマルをはずして、そこにつけることになる。ジャッキアップするかリフトに上げて交換しないといけないので、ふつうはお店でやってもらうことになるだろう。車種にもよるけれど、写真のエスティマのようにはずしやすい場所についているばあいは、だいたい1時間くらいで交換できる。 ただ、エンジンとフレームとの間をスタビライザーが通っているような車種のばあいは、5時間もかかってしまうようなこともある。ちなみに写真のエスティマのリヤ用は「リヤ・スタビバー」といって、スタビライザーとはちょっと構造がちがう。左右のサスペンションをつないでいるんだけど、車体には固定されていないんだ。でも、機能はスタビライザーと同じだよ。

コーナリング時の車体のロール量(傾き)&ロールスピードを抑制

強化スタビライザーのいちばんの役目は、カーブを曲がるときのクルマの傾きを抑えること。ミニバンのように背が高いクルマは、どうしても傾きが大きくなる。それがクルマの姿勢を不安定にするので、運転していて不安感や不快感につながったりするんだ。 強化スタビライザーをつけると傾きの量が減るだけじゃなくて、急にグラッと傾いたり、ユラユラ揺れるのも防げるから、クルマの姿勢もより安定するようになって、ドライバーは安心して運転できるようになる。ハンドルを切ったときにも、グラッと傾いてから曲がるんじゃなくて、スッと曲がってくれるから、フィーリングもスポーティになって気持ちいいし、なにより運転が楽になるというメリットがある。 高速道路では姿勢を乱さずに車線変更できるようになるし、わだちがあるような道路でも、路面にしっかりとタイヤを押しつけてくれるから、真っ直ぐ走っているときでも安心して走れるようになるんだ。


車体の傾きが非常に大きい
ノーマル車


車体の傾きが抑えられた
強化スタビライザー装着車


より車体の傾きが抑えられる
強化スタビライザー+車高調整式サスペンション装着車

乗り心地は悪くならないのかな?

クルマの傾きを抑えたいばあいには、サスペンションのバネを硬くするという手もある。ところがバネを硬くすると、クルマの傾きは抑えられるけど、同時に乗り心地も変化してしまう。しかし“強化スタビライザー”は、乗り心地を悪化させずにクルマの傾きだけを抑えることができるパーツだ。どうしてかというと、左右のサスペンションがちがう動きをしたときにだけスタビライザーがねじれて、そこではじめて反発力が発生して車体の傾きを抑制してくれるんだ。左右のサスペンションが一緒に動くようなばあいには、スタビライザーはねじれないから、左右の取り付け部分が同時&同方向スイングしているだけでまったく作用しない。つまり、左右のタイヤが同時に段差を越えるようなばあいは、乗り心地は悪化しないという図式。曲がりくねった道では、クルマのよけいな揺れや急激な傾きが抑えられるから、クルマ酔いもしにくくなるというのも強化スタビライザー装着の大きなメリットだ。

スタビライザーのバネレートを比較

スタビライザーは、それ自体がバネの働きをするパーツだ。材質もバネ鋼とよばれる鋼材で作られている。バネなので、1mm曲げるのに、どれくらいの力が必要かという、いわゆる「バネレート」で性質が決まる。バネレートが高いほうがクルマの傾きを抑える力が強いというわけだ。CUSCOの強化スタビライザーは、ミニバンのばあい、だいたいノーマルの1.2〜1.5倍の範囲のなかで最適な硬さに設定されているんだ。クルマの傾きは抑えたいけど、まったく傾かないのもいろいろと不都合が起きてしまうからだ。CUSCOではスタビライザーのバネレートを計測できる装置を、独自に製作して開発に役立てている。写真のエスティマ用フロント強化スタビライザーは、ノーマルの約4.0kg/mmに対して約5.4kg/mmと、おおよそ1.35倍のバネレートに強化されているよ。

ホイールのインチアップやローダウン時にも有効

ノーマルホイール(16インチ)


インチアップされたホイール(19インチ)

強化スタビライザーは、ノーマル車に装着してもいいんだけど、タイヤ&ホイールをインチアップしたクルマや、ローダウンスプリングで車高を下げたクルマにも効果的。インチアップすると、タイヤのバタつきが起こりやすくなって、不安定な動きの原因になる。強化スタビライザーをつけると、そういったバタつきを抑えることができるんだ。ローダウンスプリング装着車のばあいは、ショックアブソーバーとのバランスがとれなくて、車高は下がってもクルマの傾きをうまく抑えられないというケースもある。そこで強化スタビライザーを入れると、クルマの傾きを抑えることができるから、全体のバランスもよくなってくれる。車高調整式サスペンション装着車でも、さらにクルマの傾きを抑えることができたり、ハンドル操作に対する反応がシャープになるなどの効果があるんだ。

CUSCO 
強化スタビライザーラインナップ
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