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トヨタ ブレイドマスター From JDM-OPTION [2007.11]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
トヨタ ブレイドマスター PART3
TOYOTA BLADE MASTER
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トヨタ車ファンの期待を裏切らない上質で安定感のある走り
 コーナリングも、そんな加速のスムーズ感の延長上にある。重い6気筒エンジンを積んでフロントヘビーな重量配分になっているとは思えないほど、コーナリングに入る姿勢は素直だ。ステアリングに対する反応はよく、後輪もしっかりついてくるのでワインディングでも落ちついて走れるハンドリング。乗りやすさや安心感は、高いレベルにある。
 ただしその先、スポーティな走りをしようと思うとあくまで安定志向のハンドリングだと実感する。コーナーでステアリングを切り足した際にシャープに曲がりこんでいくこともなく、運転を楽しくする個性的なハンドリングが顔を出すこともない。残念だけど、積極的にコーナリングを楽しんだり「乗りこなしてやる!」といった気持ち‥‥ホットハッチらしいワクワク感やスポコンらしさは感じ取れないのである。
 でもそれが、ライバルとの最大のちがいといっていいだろう。パワーのあるエンジンを積んで、じゃじゃ馬的に「乗りこなす」ハンドリングに味付けたスポコンのライバルに対し、パワーがあるエンジンを積んでいるけれど、あくまで涼しい顔をしてジェントルに速く走るのがブレイドマスター流なのだ。
 はっきりいえば、ブレイドマスターは走りを楽しむクルマではない。乗り心地のよさ、運転しやすさ、安心感などを高い次元で兼ね備えた上で、さりげなく速く走るのがブレイドマスターの味なのである。MTの設定がないのも、そんなキャラクターを考えてのことだろう。
 言い方をかえれば、ブレイドマスターは完成度の高いトヨタ車の延長線上にある。決してやんちゃではない、誰でも扱える優等生的なクルマだ。それは、トヨタ車ファンがトヨタ車に求める期待を裏切らないキャラクターといっていい。踏めば速いんだけど、決して速さを自慢しない。そんなさりげなさと日常域の扱いやすい性格が、安心感そのものだと思った。
フロントサスペンションはストラット。もちろん、V6エンジンを積んだことによる重量配分の変化、そしてパワー増に対応するためにチューニング済みだ。ブレーキローターは、ベース車よりもサイズアップして16インチ。 リヤサスペンションはダブルウイッシュボーンで、標準ブレイドと同じだがボディを共用するオーリスとはことなる(オーリスはシンプルなトーションビーム式)。ちなみに車両安定化装置のVSCも標準装備。
このアングルからだと「フライングバットレス」と呼ぶセンターコンソールの立体的な造形がよくわかる。シフトレバーは、シーケンシャルモードに入れた際に自然に手が届く位置にレイアウトされている(パドルがあるのであまり使わないが)。 全車ATのブレイドマスターだが、ステアリングの奥に備えたパドルでマニュアル的にシフト操作が可能。パドルは、ステアリング操作に同調して回転する。向かって右がシフトアップ、左がシフトダウン。
試乗レポーター工藤ちゃんの総括
スポーティっていうより、上質で速いハイパワー車。裏チェックポイントは、トヨタ初の、Dレンジのままでも操作可能なパドルだ。
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