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ゴージャスさで圧倒する
真っ赤なフルカーボンボディ
XanthicCIVIC [EJ1]
普通に見えて、実はすごいこれぞ最新スポコンスタイル
 パッと見は意外にフツー。キャンディーレッドにオールペンされた渋めのスポコン仕様って印象かな。だけど、そのわりには妙な光沢感があって、なんだかゴージャスなふんいき。
 で、近づいてみると、これがとんでもないマシンってことに気付くことになる。
 全身まっ赤なフルカーボン。間違いなく世界初だろう。なにせ、ベースはあのシルバーカーボン。ふつうのカーボンクロスより硬くて、曲面に仕上げるのはむずかしいといわれている特殊素材だ。
 手がけたのは、かつてシルバーカーボンボディのプレリュードを製作し、周囲をアッといわせたザンシック。今回のシビックはその第2弾として、シルバーカーボンの上にクリアの特殊カラーを被せ、あでやかなレッドカーボンボディを実現したってわけ。
 これだけでもオドロキなのに、なんとこのクルマにはもうひとつ、独自のアイデアが盛り込まれているぞ。それは極太ステーで開閉するチルトボンネット!
 というのも、これまでEG系シビックは、ノーズまわりのスペースの狭さから、チルト化は不可能といわれていたんだ。そこでザンシックでは、1本支持のボンネットステーの開発に着手。上下にスライドさせることでスペースの制約をクリアし、みごとチルト化をやってのけた。
 また走りの面も抜かりなく、NXナイトロシステムを搭載し250psを発生。さらに足まわりには別タンク式の車高調をセットするなど、見かけだおしのスポコン仕様じゃない、走りのほうもスゴイ、という意外性を実現しているぞ。
 パッと見はフツーだけど、じつはハンパじゃない作りこみ。派手だけどさりげない、こんなカッコよさが、これからのスポコン仕様のトレンドになりそうな予感がするね!


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FULL CARBON BODY
レッドカーボンはAピラーからリヤクォーターまで継ぎ目がまったくない1枚貼り。その作業は試行錯誤の連続で、ザンシックの技術力をして、約1ヵ月の歳月を要したとか。ちなみに、このカラーカーボンは独自の工法で製作されるもので、シルバーカーボンのクロス目が浮き出てみえるのが特徴。レッドにブルーやイエロー、グリーンやピンクなどの基本カラーを設定しているよ。
TILT BONNET
チルトボンネットの先駆者的存在であるウェルドと共同開発した、骨太な1本支持タイプ。このアームが下に格納され、奥に仕組まれたストライカーで止まる仕組み。だから純正ボンネットのようにロックできるし、開閉もスムーズ。ちなみにプレリュードのほうは2本支持タイプ。比べればその構造のちがいは明らかだ。
ENGINE
アルマイト加工されたヘッドカバーが美しいエンジンルームは、魅せるためだけのものではない。本気で速さを追求し、インテグラタイプRに搭載されるB18Cをエンジンスワップ。これにAE101用の4連スロットルをドッキングし、さらにNXナイトロシステムを各気筒ごとにウェットショットで噴射。250psを発生するという! コチラの製作はウェルドによるものだ。ハーネス類を見せない見事な処理にも脱帽。
EXTEIOR SPEC
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世界初じゃなきゃ意味がない!
「これまでシルバーカーボンをボディに貼り込むのは不可能といわれていたんです。んじゃ、オレたちが1発やってやろうと奮起して製作したのが、シルバーカーボンのプレリュード。で、このカラーカーボンは第2弾。こちらも世界初です。なんせ発色がいいし、インパクトあるでしょ? すべてが手作業なので張り込むのはタイヘンですけどね。色を調合して自分だけのカラーを作ることもできますから、世界に1台だけの究極のボディにしたいひとは、いちど相談しにきてくださいね」

ザンシック 高橋一倫さん
取材協力:ザンシック 神奈川県横浜市都筑区南山田町4068 045-595-0180 http://www.xanthicdesign.com/   ○ このページの先頭へ