TDC-057 SPIDER RX-7 [FD3S] From OPTION2 TOP > web マガジン > ピックアップマシン バックナンバー > TDC-057 SPIDER RX-7 [FD3S]
キーワードはレーシング・モダン
世界に通用するスーパースータイリング!!
TDC-057 SPIDER RX-7 [FD3S]
Produced by TAMON DESIGN
新進気鋭のカスタマー
タモンデザインの最新傑作!!
 世界に通用するチューニングカーのデザインを手がけたい、そんな希望をもつエアロデザイナーは多いだろうけれど、具体的な構想があり、それを形に仕上げることができるひとはごくいちぶだろう。そんな意味で、このTDC‐057を自らデザインし、実際に仕上げたタモンデザインの庄司さんは、注目に値するデザイナーということができる。
 このマシンのコンセプトはレーシング・モダン。レーシングカーのような速さのイメージに、都会的な快適性を盛り込むことで、チューニングカーを、単なる改造車から、スーパーカーに並ぶもの、それ以上のステイタスに高めたいというものだ。
 ベースとして選ばれた車両はFD3S。このクルマを選んだ理由は、ベース車のデザインや形状が優れていることはもちろん、ロータリーエンジンのスポーツイメージと、チューニングする上での素性のよさを持っていることなどからだ。
 そして、このマシンの製作を通して実現したかったことというのが、まずワイドでエッジが効いたボディ。Y34テールを加工して装着しているのは、エッジを効かせて全体の印象にメリハリを付けるためでもあるわけだ。また、低さを強調するためのチョップスタイリングや、軽快感を表現するためのオープンルーフ。
 オープン(スパイダー)化されているためにわかりにくいけれど、実はこのクルマ、フロントガラスをカット加工し、約7.5cm屋根を低く仕上げているんだ。ボディサイズ以上のワイド感を感じさせる秘密は、全高の低さによるものなのだ。
 さらに、5.1チャンネルのナビつきオーディオなど、快適装備にもこだわって、そのステイタスをさらにアップ。
 内装はカーボンとレザーを組み合わせるなど、快適な居住性に機能性と高級感をうまく取り込んでいる。内装に関しては、完成度50%といった感じで、今後はシートをファブリックレザーに張り替えるなどしていきたいという。
 エクステリアのデザインを引き立たせるカラーリングは、話題の塗料“EkiShow”を使用。オレンジのベースに、ゴールド系のジェードという液晶塗料を使っているぞ。
 ここまでのスタイリングになると、さすがにキット化というわけにはいかないけれど、タモンデザインにクルマを入庫すれば、同様のボディに仕上げることも、この形をベースにしつつアレンジしてオリジナリティを出していくことも可能。
 市販のエアロチューンじゃ飽き足らない、と言うひとはタモンデザインに相談して、オリジナルのスタイルを作り上げるなんてのもいいんじゃないかな。

ENGINE
T51Rを組み込み、450psを軽く越える出力を発揮するサイドポート仕様の13B-REW。スーパースポーツに仕上げる前提として、最低限のパフォーマンスがないとタダのハホリボテあつかいされちゃうからね。
FOOT WORK
サスペンションはクァンタム、ブレーキはAP、ホイールはレイズのCE28のチタニウムシルバー。高速走行でも快適さを失わないための最低限のパーツセレクトで組み上げられている。
AERO BONNETT
立体感のあるボンネットを‥‥ということで、水平マウントされたインタークーラーから導風板まで一体デザインされたボンネット。実はこのボンネットの上面はノーマルよりも低くデザインされ、全体のロー&ワイド感の演出もしているんだ。
TAIL LAMP
初めて見たときにインスピレーションを感じたというY34グロリアのテールランプ。そのときは、前を走るグロリアを眺めながら、グロリアベースでボディカスタムすることを本気で考えていたそうだ。そのときのイメージが、FD3Sのイメージを払拭し、シャープなアクセントを付けるために役だってくれた。
WIDE BODY
全幅を約150mm広げ、それ以上の存在感を与えるワイドボディ。成型用のベース型は作られているため、同様のスタイルをもういち台作ることは可能だけど、さすがにキット化することはむずかしい。このスタイルを手に入れたいと思っているひとは、タモンデザインに相談してみてね。

INTERIOR
ダッシュボードをカーボンで製作しつつ、スピーカーマウントにはレザーを使用するなど、素材選びにもぬかりなし。オーディオはパナソニックのストラーダF955をベースに5.1チャンネルシステムを組み込む。競技車両ではないので、あえてノーマルシートを選んでいる。今後はシートの張り替えなどインテリアの完成度を高めていきたいそうだ。
大胆かつスマートに
そしてインパクトを大切にしました!!
「修業時代から“師匠の雨さんに負けないクルマをいつかきっと作るぞ!!”と目標にしてきて、このクルマのデザインには今ボクが持っている全力を注ぎ込みました。将来は、世界のクルマ好きにインパクトを与えられるようなカスタムビルダーを目指していきたいです。9月にパシフィコ横浜で開催されるA&Vフェスタに展示されることが決まったんでよかったら見に来てくださいね」

タモンデザイン 庄司さん
取材協力:タモンデザイン 059-245-0794 http://www.tamondesign.com/   ○ このページの先頭へ