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ECLIPSE [D38A] LOWRIDER-EURO STYLEZ33に見えてフェアレディじゃない!?水平対向だけどスバルじゃない!?このクルマの正体がキミには見抜けるか!?ECLIPSE [D38A] LOWRIDER-EURO STYLE
ボクサーターボ+4WDの三菱エクリプス・スパイダー改!
ここで紹介する、異色のスワップマシンの正体(というか、あくまでもベース車)は、逆輸入のエクリプススパイダー。Z33フェイスとV35テールをスワップし、エンジンと駆動系&サスペンションはインプレッサのものをそっくり換装。オーディオのインストール時に、インテリアも完全カスタムしてしまったため、ベース車の面影を残すのは、わずかにフロントウインド&Aピラーのみともいえる状態だ。製作は、奈良県の若手3ショップのコラボレートによるもので、6ヵ月もの期間を費やしたということだ。ちなみに、ボディメイクを行ったのがボディーショップ菊田で、Z33フェイスとV35テールを忠実に再現するため、レンズ類、バンパー、そして外装パーツなどはすべて純正品を流用している。言葉にするのは簡単でも、車格までまったく異なるエクリプスにこれらの外観を装着することは、簡単な話ではない。ボディのいち部をパイプフレーム化するなど、高度なボディワークを駆使しすることで、違和感をまったく感じさせないフォルムを実現した。また、強烈な個性と美しい輝きを放つ塗装についてもラップペイントなどを取り入れ、ローライダーユーロの最先端スタイルを作りあげている。いっぽう津田レーシングが担当したメカ系は、インプレッサのEJ20エンジン&4WDの駆動系、さらに足まわりをまるごと換装。横置きFF駆動から縦置き4WDターボという劇的変化を遂げつつ、エアコンやパワステなどの快適装備はすべて作動するように仕上げているというから脱帽だ。ファンメリーが手がけたインテリアは、エクセーヌ素材をふんだんに使い、ノーマルとは明らかに異なる空間を演出。センターコンソールをクールに飾るステンレス製のバーは両端がボディに固定され、剛性を高める働きももたせてあるぞ。マシン完成後は、イベントにも積極的に参加しており、すでにいくつもの賞を獲得。ジャンルの垣根を越えた力作は、2005年のコンテストを総なめしそうな勢いを感じたぞ。
大型インタークーラーの下側に潜む水平対向EJ20エンジン!
エンジンはGC8インプレッサのものをまるごと換装。ボンネットとのクリアランスを確保するため、搭載位置も相当低く設定している。エンジン本体には手を加えず、GT-Rサイズのインタークーラーをエンジン上側のスペースに配置。
ドレスアップ効果も狙ったチューブフレーム
Z33のフェンダーアーチを忠実に再現するには、サスペンション取り付け部に大きなズレが生じてしまう。試行錯誤の末、設計自由度の高いチューブフレーム化で対処。
4WD化の最大の障害はセンタートンネル新設でクリア
リヤメンバー、デフ、足まわりのすべてをGC8インプレッサ用に換装。リヤトレーリングロッドを装着するためボディ側に取り付けステーを新設する。また、フロアにはインプレッサの縦置きミッション及びプロペラシャフトを搭載するためのセンタートンネルなどもワンオフ製作する。
サイドステップ形状にあわせドアのラインまで修正加工
サイドステップもなんとZ33用。サイドステップのラインにあわせるため、ドアの加工までおこなう念の入れようだ。前後フェンダーで異なるプレスラインも、ドア部分で調和させている。
Z33のマスクをリアルに再現
フロントから眺めるフォルムはZ33ロードスターそのもの。ボンネットとのツラ合わせや前後で異なるプレスラインは、技術とノウハウをフル活用し、現車合わせで加工。完璧な仕上がりだ。
最新ペイントをアメリカから取り寄せ斬新でクールなフォルムを演出
トレンドのラップペイントは、下地にシルバーを吹き付け、シルバーフレーク、レクトラフィニッシュ、ブラック、グリーンキャンディー、そしてクリアを吹き付ける6層構造。
ファッションと剛性を両立するセンターコンソールのステンレスバー
ダッシュパネルにノーマルの面影はなく、スピードやタコメーターは液晶モニターに映し出される映像をフロントガラスに反射させる仕組みになっている。
   
  取材協力:ボディーショップ菊田(ボディ)0745-82-5144 津田レーシング(機関系)0745-82-1011
 ファンメリー(オーディオ)0745-85-3111
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