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KAKIMOTO RACING

静音でもパワーアップを実現する

柿本流の排気コントロール術 テストしたのは前置きインタークーラーやフロントパイプがセットされたECR33。コンピューターは変更されているが、ブーストアップはしていない。そこで、まず純正マフラーでテストしたところ262psというまずまずの結果が。これからマフラー交換しただけで、どれだけパワーアップできるのか?
Silent Regu96-R
PowerHYPER2000 FULLMEGA N1+
絶対に譲れないのは圧倒的な性能追究!
古くはL型の時代から徹底した性能追求にこだわり、いまでは関西の老舗マフラーメーカーとして全国的に名が知られる柿本。そのこだわりの強さから「ラインナップは爆音のパワー系マフラーばかり」といったイメージももたれているが、じつは保安基準適合モデルでJASMA認定を受けた静音系マフラー、レグシリーズも用意しているんだ。「静音優先、パワー優先で初期の開発アプローチはちがいますけど、最終的に目指していく徹底的な性能追求は両アイテムともにおなじです。静音が重要だからといって無闇に仕切板を設けて消音するようなことはしていませんしね。排圧がそれほど高くないライトチューンレベルなら両アイテムで圧倒的な性能差はあらわれないと思いますよ」とは、広報担当の大西さん。そんなコメントを念頭に置きつつ今回ピックアップしたのは、ストリートで許される限界音量で排気効率を追求したパワー系マフラー『ハイパー2000フルメガN1+』と、JASMA基準まで音量を絞り込みつつ排気効率にもこだわった『レグ96-R』だ。まずはパワー系代表の『ハイパー2000フルメガN1+』だけど、こちらはインナーサイレンサー装着時に保安基準適合になるタイプで、性能第一に開発されたマフラー。サブサイレンサーも小ぶりに作られ、触媒以降からテールエンドまでをフルストレート構造で仕上げた一本になっている。いっぽう、静音系代表の『レグ96-R』は大型のサブサイレンサーで音量を重視。とはいえ、フルストレートに企業秘密の構造を持つサイレンサーをミックスして、高い排気効率を誇っているぞ。これらのこだわりが支持を集めてか、いずれのモデルも豊富な車種展開と質の高い仕上がりで大人気。となると気になるのは両アイテムの性能や音量差だ。それじゃあ、さっそくテスト結果をチェックしていこう!
Silent

Regu96-R

レグ96アール

価  格:4万5045円〜

仕  様:オールステンレス

保安基準適合
ハイブリッド構造でパワーと消音を両立!
砲弾型サイレンサー採用というスパルタンスタイルは崩さず、ストリートで重要視される近接排気騒音の低減と高い排気効率を両立したこだわりマフラー。耐久性が高いグラスウール採用などのくふうを凝らしたJASMAバージョン、ロープライス設定の保安基準適合バージョン(ECR33の場合で、JASMAバージョンの1万3000円も安い!)も用意されているぞ。
ちょっと大ぶりなサブサイレンサーが目立つ程度で、パワー系のフルメガN1+と同等のパイピングが採用されている。スペースやロードクリアランスの問題から触媒直後に多少角度のきつい曲げがある程度で、Rが少ないレイアウトに仕上げている。150φのサイレンサーに100φのテールエンドが組み合わされるよ。 消音のためのサイレンサー
サブサイレンサーにはオーバル形状を採用し、80φだったメインパイプをサブサイレンサー以降から90φへサイズアップ。メインサイレンサーだけに消音を任せていないので、排気効率を損なうことなく静音化できているとか。
耐久性にも自信!
より厳しくなった新JASMA基準をクリアし、インナーサイレンサーレスでも安心して夜の住宅地を走れるほどに仕上げられた。JASMAバージョンでは安定した性能を長期間にわたって維持するために、フルTig溶接と高性能グラスウールが採用されている。
 
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Power HYPER2000

FULLMEGA N1+

価  格:3万6750円〜

仕  様:オールステンレス 保安基準適合
ナナメ出し&砲弾型でハイパワーを狙う!
レース仕様で使われる性能重視マフラーをベースに、ストリートの音量レベルまでおさえたパワー志向のマフラー。車種にもよるが、インナーサイレンサー装着時(標準で付属)に保安基準適合レベルとなっている。また、オールステンレス製でルックスや耐久性、軽さって面でもモンクなし。ナナメ跳ね上げのテールで、レーシーかつスパルタンなリヤビューを演出してくれるのだ。
ロードクリアランスの関係で触媒直後は大きく曲がるが、テールエンドまで極力、Rを減らしたストレートパイピングで仕上げられる。しかも、パイプ径は極太だから、最大限の排気効率を実現してくれるのだ。なお、ECR33の場合、メインパイプ90φのフルストレート構造。152φのサイレンサーに115φのテールエンドをセットした内容だ。 こだわりのサイレンサー
パンチングパイプにメッシュやグラスウールを巻いた多層構造にし、排気を止めることなく無駄な音だけを消音するというメインサイレンサー。メインパイプからテールエンドにかけメガホン形状を採用することで排気流量もアップ!
軽さにもこだわる!
中空ステーとM型ステー受けを採用して軽量かつ応力分散型に仕上げている(上)のも注目ポイント。レグ96-Rも耐久性を高めるため応力分散ステーにしている(下)が、重量面ではフルメガN1+にひけを取る。
 
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対戦結果
パワーCHECK!!
ブーストアップ仕様なら

静音系でも排気ロスなし!?
音量CHECK!!
静音はほどよいサウンド

やる気にさせる爆音系!
両モデルでちがうのは、メインパイプの太さとサブサイレンサーの大きさ、そしてメインサイレンサーの構造。その差は6psという結果に。なんでも二次排圧の低いブーストアップ+αなら、静音系のレグ96-Rでもあまり排気ロスせずにパワーアップできるそう。しかし、これが排気量アップやタービン交換となると、静音系はだいぶ不利になってくる。フルチューンやサーキット走行を予定しているなら、インナーサイレンサー脱着で使いわけできるフルメガN1+がおすすめだって!
グラフを拡大する
レグ96-Rは、経年変化なども考慮してJASMAより厳しい内部基準で仕上げているという。それだけに、近接騒音は93dBという静かさ。とはいっても排気チューンしてるって感じのサウンドがあじわえるし、吹け上がりがいいから、じゅうぶんに満足できるはずだ。パワー系とされるフルメガN1+も想像以上に静かだった。車外でアイドル音だけ聞いていると重低音がズシッとくるけど、走行時に不快なこもり音もないし、意外に快適だったぞ。サーキットでスポーツ走行するなら、迷わずこっちかな。

フルメガN1+	レグ96R	純正マフラー

インナーサイレンサーなし インナーサイレンサーなし インナーサイレンサーなし

アイドリング時 77dB	80dB 76dB 70dB

近接排気騒音 95dB 103dB	93dB 87dB
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  柿本マフラープチカタログ  
Kakimoto・R
静音モデル!

価 格 : 3万2550円〜

仕 様 : ○オールステンレス ○保安基準適合
大容量サイレンサーのメリットとなる高い消音性を活かして、排気効率も大きく引き上げた自信作。軽量フランジや中空ステーなどで、ネックとなる重量面をカバーしている努力も見逃せない。JASMA適合品(一部車種を除く)。
GT1.0Z
軽量モデル!

価 格 : 6万2895円〜

仕 様 : ○オールステンレス ○保安基準適合
排気効率はもちろんのこと、1mm厚の薄肉パイプや差し込みジョイントを採用して軽量にもこだわった。フルチタン/セミチタン/フルステンの3モデルを用意。インナーサイレンサー装着時に保安基準適合となるのだ。
レグ92-Z
静音系!

価 格 : 4万5045円〜

仕 様 : ○フルステンレス○保安基準適合
レグ96-Rよりも静音性を高めたのがレグ92-Z。こちらもJASMAバージョンと保安基準適合バージョンが設けられている。基本構造自体は変わらず、サイレンサーセッティングで4dBの差を稼いだ超静音系マフラーだ。
 
問い合わせ:カキモトレーシング 072-265-8411 http://www.kakimotoracing.co.jp/ ○ このページの先頭へ