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ハイテク制御vsフルストレート

老舗のマフラーはどちらも車検対応!! テスト車両はGDBインプレッサのSTiバージョン。基準となるノーマルマフラーでのテスト結果は、284ps/37.5kg-m(エキマニはフジツボ製に変更)と予想以上にパワフル。純正マフラーとはいえSTiバージョン専用品だけにあなどれない性能をもっているそうだ。このノーマルに対して、音量をおさえつつ、チューニングカーの性能を引き出すくふうは、各シリーズ共通のコンセプトだ。
SilentLegalis

VIABLEPowerPOWER getter
長く愛用できるようにどちらの製品も音量はあえて控えめ!
マフラー交換しているだけで暴走族とみなされた80年代、当時としては画期的だった車検対応マフラー「レガリス」をリリースしたのがフジツボ。これが爆発的な人気を呼び、マフラーメーカーとしての地位を揺るぎないものにし、車検対応という言葉を広めた。その後の製品開発も“まわりに迷惑をかけずにスポーツマフラーを楽しもう”というコンセプトを常に貫いているよ。というわけで、パワー重視のモデルでも、ほとんどのモデルがJASMA基準(平成10年車以前は100dB、平成10年以降は95dB)をクリアしているというフジツボのマフラー。グラスウールを使用している以上、経年劣化でうるさくなってしまうのはさけられない、という考えから、多少ぬけても車検に通る音量でおさまるような設計を心がけているそうだ。さてさて、そんなフジツボのマフラーの中でも、とくに気になる存在っていえば、ハイテクマフラーの先駆け『レガリス・ヴァイアブル』。このマフラーはブースト圧に合わせてバルブを開閉。静音性能を発揮するだけでなく、常にベストな排圧を保とうという仕組みを盛り込んでいるんだ。また、マニュアルモードにすれば、バルブの開度を最低限に保つことができ、深夜の帰宅で気をつかっちゃうような心配も皆無。音量ダウンとパワーアップを両立した、夢のマフラーっていうコンセプトがプンプン伝わってくるでしょ! 対するマフラーは、ハイパワー系の代名詞パワーゲッター。JASMA基準の消音性能をクリアしながらも、軽量性やストレート構造など、あくまでパワー&動力性能を高めるべく開発されたマフラーだ。その性能のちがいを、音量&パワーで比較してみよう!!
Silent Legalis VIABLEレガリス・ヴァイアブル 価  格:13万1250円〜 仕  様:オールステンレス 保安基準適合
サウンド&パワーを自動調整できるバルブ付きの電子制御マフラー!
ひとことでいうと電子制御の全自動式マフラー。このレガリス・ヴァイアブルは、ブースト圧と連動してリアルタイムにバルブが開閉するんだ。排気の流れを変えることで、低回転時のトルクを確保し、高回転域のパワーを引き出してくれるぞ。マニュアルモードも用意されていて、室内から音量やパワー特性の調整もできるよ。今回はできたてホヤホヤの、スラッシュフェイスサイレンサーモデルをテスト!
70φのメインパイプがタイコに入る直前でふたつに分岐しているのが特徴。排気の流れをコントロールするこの仕組みで、排気効率&音量がずいぶん変わってくる。タイコのサイズが大きいぶん、パワーゲッターと比べると、パイピングの曲がりはチョットきつめとなっているのだ。 中身はどうなってる?
メインサイレンサー内部は、排気経路が2系統盛り込まれ、そのうちのひとつにバルブが設けられる。これが開いているとストレートに抵抗なく排気が抜け、閉じていていると排気が消音機能の高い経路にバイパスされるよ。バルブのコントロールには、高性能なステッピングモーターが使われているよ。
室内でコントロールできる
バルブが開閉する量をブーストに関係なくマニュアル操作できるので、たとえば車庫入れだけは静かにしたいなんてときにも便利。オートモードでは、ヴァイアブルがブースト圧に応じたベストなバルブ開度に自動調整してくれる。
ルックスも最先端仕様!
従来のカシメタイプのオーバルサイレンサーに加え、新たに追加されたスラッシュフェイスサイレンサー。リヤビューを引き締め、さりげないカッコよさを狙ったデザインだよ。上側にオフセットされているので、地面とのクリアランスもじゅうぶん確保しているぞ。
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Power

POWER getter

パワーゲッター

価  格:3万6750円〜

仕  様:オールステンレス 保安基準適合
JASMA基準をクリアしつつパワーにトコトンこだわった!
その名のとおり、とにかくパワーを追求したオールステンマフラーで、パイプ径やレイアウト/サイレンサー構造など、そのすべてがヌケを重視した設計。メインパイプは限りなくストレートに近い形状をめざし、排気抵抗を最小限におさえているのだ。またメインサイレンサーは砲弾型を採用し、迫力のエキゾーストノートを奏でるぞ。それでもJASMA認定というあたりが、フジツボのこだわり。
とにかくまっすぐに伸びているレイアウト。しかもサイレンサー内部までストレート構造だからストレスなく抜ける。また、メインパイプには厚さ1〜1.5mmのステンレス材を使用、軽さって面でも文句なしに仕上げている。ちなみに、このタイプRSモデルはラウンドした砲弾型のメインサイレンサーとなっているよ。 インナーサイレンサーなしで車検対応!!
インナーサイレンサー付きで保安基準に適合するマフラーってのはありがちだけど、パワーゲッターはこれを付けずにJASMA基準をクリア。パワー狙いとはいえ、うるさいと感じるような音量では決してないぞ。さらに静かにしたいひとは、別売りでインナーサイレンサーも用意されているぞ

つり下げステーにもこだわりが凝縮。一般的なステーの約半分の軽さという中空タイプを採用するほか、ステー取り付けのベースプレートまで用意。これを介してステーを溶接することで、振動によるステー脱落の心配を解消してる。
軽さにも自信あり!
フランジはパイプどうしがシッカリとかみ合う差し込みタイプ。しかも中にはリングガスケットが組み込まれているから排気漏れの心配もないよ。しかも、厚さ2.3mmのプレス成形フランジだから軽さ&強度って面もバッチリ。
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対戦結果
パワーCHECK!!
パイプの太さとレイアウトのちがいが

全域にわたってパワーの差に!
音量CHECK!!
ハイテク制御の効果テキメン

純正マフラーを超える静音を実証
さすがのハイテクマフラーも、排気効率を最優先したパワーゲッターにはかなわない。ピーク時の5psの差は、メインパイプの太さやパイピングの曲がりのちがいが影響していると思われるよ。意外なことに低回転域もパワーゲッターのほうが一枚上手。一気にフルブーストがかかるパワーチェックでは、ヴァイアブルならではの低速トルクのよさが、結果に表れにくい部分もあるそうだ。ヴァイアブルとパワーゲッターのパワー差に関しては、チューニングの度合いが高まると少し開いていく傾向にあるよ。
グラフを拡大する
ヴァイアブルのバルブ全閉時はアイドリング時&近接排気騒音ともに純正マフラーより静かという結果に!これなら近所迷惑の心配もまったくないだろうし、デートのときにだって彼女との会話を満喫できるはず。驚きだったのがパワーゲッター。なんとインナーサイレンサーなしの状態でもJASMA基準を余裕でクリア! 逆にいうと爆音マフラーがほしいっていうひとにはチョットもの足りないだろうね。

ヴァイアブル パワーゲッター 純正マフラー バルブ全閉時

バルブ全開時 インナーサイレンサーなし

アイドリング時 60dB 69dB 72dB 61dB

近接排気騒音 82dB 91dB 90dB 83dB
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フジツボマフラー プチカタログ
スーパーTI
フルチタン!
価 格 : 10万5000円〜41万7900円

仕 様 : ○オールチタン ○保安基準適合フルチタン!
フジツボがレースで培ってきたノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ最強モデル。オールチタンのスーパーTiのほか、チタンとステンのハイブリッドモデルも設定。どちらも砲弾型のサイレンサーでレーシーに仕上げている。
RM-01A
軽量&廉価!
価 格 : 6万3000円〜7万3500円 仕 様 : ○オールチタン ○保安基準適合
コンマ1秒を削る競技の世界となると、マフラーは少しでも軽いにこしたことはない。このRM-01Aはそんなニーズに応えるカタチで開発。1mm厚のステンをオゴリ、なんと純正マフラーの半分の軽さを実現しているのだ!
レガリス スーパーR
定番モデル!
価 格 : 6万5100円〜13万1250円

仕 様 : ○オールステン○保安基準適合
レグ96-Rよりも静音性を高めたのがレグ92-Z。こちらもJASMAバージョンと保安基準適合バージョンが設けられている。基本構造自体は変わらず、サイレンサーセッティングで4dBの差を稼いだ超静音系マフラーだ。
 
問い合わせ:藤壺技研工業 055-998-0130 http://www.fujitsubo.co.jp/ ○ このページの先頭へ