最近、日本で見かけないと思ったら、、、in THAILAND3 | 2016/10/25 16:00 |
もともと日本車の現地生産工場が多かったタイ王国では、新型車はもちろん、ちょっと懐かしいと感じる世代の車種まで日本車へのあこがれは強く、愛好家やコレクターも存在するほど。それゆえに、街中をはじめさまざまな場所でJ.D.Mとふれあうことができちゃったりするのである。
高速道路沿いのスタンドに隣接したパーキングに、重低音のマフラーサウンドや多板式クラッチのシャラシャラ音を響かせながら集まってくるマシンたち。
バックシャンには4つの丸いテールランプと『GT-R』のバッチ。海外では『Godzilla』の愛称で知られる日本が生んだ名車である。
小雨がぱらつくなかでも、ボンネットを開けエンジンルームを眺めながら楽しげに語り合う、そのようすは万国共通。
その目線の先にあるのは、J.D.M.チューンの発展を語る上で欠かすことのできない名器『RB26DETT』である。ドラッグレースが人気のタイでは、トヨタJZエンジンと双璧をなす人気ユニットで、セフィーロやシルビアなどへのスワップも定番。
いっぽうで、数百万円から数千万円のプライスボードが掲げられるホンモノのGT-Rを手に入れることができるのは、ごくひとにぎりだ。
ボンネットにおさまりきらないビッグサイズのターボネティクス製ターボチャージャーをパラレルツインレイアウトで装着したBNR32。
タイで開催されているドラッグレースイベント『REV UP』でトップクラスに君臨するマシンで、OTTO SHOPで製作されたという。
セッティングはパワーFCで、最大出力は約800psとのこと。
ニスモカラーのBCNR33は、TD06-18Gツインターボ仕様で約600psを発生。
チタン製サクションパイプやカーボン製リヤウイングなど豪華なチューニングパーツが奢られていた。
オーストラリアから輸入したという『V-SPEC II Nur』。合計1000台の限定発売にもかかわらず即日完売となったBNR34の最終モデルだ。ボディカラーは特別色のミレニアムジェイドメタリック。
R32のGTS-4に、RB26を換装したマシンの姿も。
この日集まった10数台は、スカイラインオーナーズクラブのメンバーたち。タイオプション誌の取材をかねておこなわれたミーティングのあとは、爽快なRBサウンドを響かせながら深夜のハイウェイを駆け抜けていった。
取材協力:オプションTHAILAND