アフターパーツ分野も成長まっさかり 中国西部で開催された国際見本市『CAPAS』レポート |
2016/06/01 00:00 |
CAPAS2016 - Chengdu International Trade Fair for Automotive Parts and Aftermarket Services
自動車市場が急成長を続ける中国・四川省。その中心である成都で開催された自動車部品とアフターマーケット・サービスの国際見本市『CAPAS』。
3回目の開催となった2016年は、成都新国際会議展覧中心の3ホール(35,000sqm)に728の出展ブースが並び、世界各国のバイヤーが集まった。
イベントは大きく分けてパーツ&コンポーネント、アクセサリー&チューニング、リペア&メンテナンスという3つで構成されていて、会場をまわると地元四川省の企業はもちろん世界各国の企業が出展、日本でも見慣れたブランドや車両などが散見された。
アクセサリー&チューニングについては、ひとつのホールを丸ごと使用して展開され『Car Tuinig Carnival』というステージも開催されるなど、規模が年々拡大しているとのこと。
いま、現地で人気だというドライブレコーダーやシートカバー、パネル一体型の大型モニターなどは関連商品のブースが数多く見られたし、工具や整備用設備などもさまざまなものが並んでいた。
このイベントは、世界中でアウトメカニカなどの見本市を開催しているメッセフランクフルトが主催していて、CCPIT(中国国際貿易促進委員会)などと協力して運営されている。毎年、絶えず拡大するショーには、外国との商取引やコミュニケーションを促進しようという狙いがあるという。参加することで仕事のチャンスが広がるのはもちろん、視察に行けば何かを得て帰ってくることができるのではないだろうか。
『CAPAS』
日程:2016年5月19日(木)〜21日(土)
場所:成都新国際会議展覧中心(中国・成都)
Web:http://www.capas-chengdu.com
問:メサゴ・メッセフランクフルト Tel 03-3262-8444
展示面積:35,000sqm(3halls)
出展社:728(国内706/海外22 昨年比9%増)
来場者:15,956人(昨年比20%増)
会場となった『成都新国際会議展覧中心』は、単一の展示会場としては世界最大級の面積を誇るといい、ぜんぶで9つのホールが繋がっている。CAPAS2016はそのうち3つのホールを使用して、木曜から土曜の3日間で開催された。業者であれば名刺を提出すれば入場無料。会場の中に入ると大小のブースが並び、見本製品の展示や実演デモンストレーションなどが行われている。純正部品からアフターパーツまで、内容は多種多様。
『Car Tuning Carnival』というステージの周辺には、シャコタン&ツライチのカスタムカーや、フィルムラッピングでドレスアップされた車両、アメリカのポリスカーふうに仕上げられたマシンなどが並ぶ。リキモリブースにはロケットバニー製エアロをまとったS15シルビア(レース参戦車)が展示されていた。
インパネごと交換するタイプの車種別大型モニター(3万円くらい)や、ルームミラー一体型のドライブレコーダーなどは、人気アイテムのひとつとのこと。また、街中のクルマをチェックしていても装着率が高かった汎用シートカバーは、5500円くらいのものが主流とのことだった。
精度や寿命が気になる1000円くらいのエアツールから、10万円台のタイヤチェンジャー、約100万円で導入できるという鈑金台など、大小さまざまな製品が展示されていた。ドライカーボン製エアロパーツや電動ターボチャージャー、ドライビングシミュレーターなど、詳細を聞いてみたくなるチューニング系アイテムもチラホラ。ただし、海外企業以外はほとんど中国語しか通じないため通訳は必須。
会場全体としては自動車メーカーの純正パーツなども製造する企業が多い為、やはり金属加工や樹脂製部品製造、ゴム製品などのアイテムが多かった印象。また、深刻な環境問題を抱える中国では、政府がバックアップしていることもあって電気自動車や天然ガス車などの産業が急成長中とのこと。小型2輪車から大型バスまで、さまざまな車両が展示されていた。
開会セレモニーや来賓向けウェルカムディナーには、中国の政府関係者なども出席していたようす。開会セレモニーの前には自動車関連事業に投資を募る調印式などが開催されるなど、周辺プログラムも大規模なものが多かった。
ついでに立ち寄ってきた成都の改装車ショップで、現地のユーザーマシンたちも撮影!!
そのようすは月間チューニング雑誌『オプション』2016年8月号に掲載されているので、ぜひチェックしていただきたい。