【BIAS2017出展車両】NA魔王改 RE雨宮 過給圧追加 SUPER 8 | 2017/06/07 14:42 |
ワイド化された2ドアボディに
ターボエンジン搭載のフル公認仕様
RX-8がベースであるということは、ルーフラインとCピラーでかろうじて確認できるくらい。丸目ライトを組み込んだ異型ヘッドライトに曲面を組み合わせたボディスタイルで、まったく新しいマシンへと進化したのが『NA魔王改 過給圧追加 SUPER 8』と名付けられたこのエイトだ。
「昨年の6月から作業を開始し、半年以上かけてようやくここまできましたが、ほぼすべてがワンオフという状態で、頼まれても2台目の製作はイヤですね。実はこのマシンはオーナーカーで、NAではあまりにも遅いからどうにかしたい…というのが、チューニングのきっかけでした」と説明してくれたのはRE雨宮の渡辺工場長だ。
パワーアップということならFD3Sの13B-REWターボエンジンに載せ換えてしまうのが手っ取り早いが、今回は完全合法のナンバー付きとするのが絶対条件。そこで13B-MFPをベースにローター変更で圧縮比を落とし、GTW3884Rを装着した約500psのターボ仕様としている。
もっとも苦労したのは電子デバイス類を生かしてのエンジン制御。試行錯誤の結果、純正ECUとFコンVプロを組み合わせる方式としている。
エクステリアで注目したいのは、リヤのワイド化の結果として2ドア2人乗り仕様となったこと。この部分も公認取得で強度に関わるため、リヤドア部分の内部構造は残している。2シーター化で取り外された後席にはワンオフの収納を設けるなどインテリアもフルカスタムの予定で、今後はメーターの多機能デジタル化や大型ナビモニターの設置などもインストールされることになっている。
車体よりも古いエンジンでは公認の取得が難しいこともあり、13B-MFPをターボ化。セラミックアペックスシールを組んだFD3S用9.0ローターで低圧縮化して、GTW3884Rタービンを装着。FD3S用のインマニもターボ化の必需品だ。リヤフェンダーのワイド化でリヤドアが開閉不可となるため、スムージングを施して2ドアの定員2名へと変更。強度確保のため、ピラーなどの内部構造はそのまま残している。
ほぼすべてがワンオフで製作されたエアロパーツのなかでも、もっとも苦労したのがカットされたバンパーにディフューザーを組み合わせた複雑な造形のリヤまわり。『雨宮RACING』と刻まれたフロントキャリパーは、エンドレスとコラボのモノブロック6ポット。リヤは同様のデザインのキャリパーカバー。ワイドフェンダーとツライチで収まるホイールはフロント10J、リヤ10.5JのエンケイRS05RR。タイヤはアドバンスポーツV105。
Base: MAZDA RX-8(SE3P)
RE13B(654×2cc)
GTW3884Rタービン、RE雨宮ワンオフ90φチタンマフラー、ORC TWIN PLATE CLUCH etc
■Exterior
RE雨宮 SUPER 8 BODY KIT、RE雨宮 過給圧上昇7 ファイナルブルー
■Interior
BRIDEバケットシート(R:ZIEGV/L:GIASU)
■Footwork
RE雨宮 DG5 SPORTS DAMPER KIT、ENDLESS RE雨宮仕様 MONO6 スポーツ 345×32(F)、E-SLIT & PAD(R)、OS スーパーロックL.S.D RE雨宮SPL、ENKEI RS05RR(F:10J-18 +30/R:10.5J-18 +15) ADVAN Sport V105
■Other
グラスピット クールベール