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マツダ スピード アクセラ From JDM-OPTION [2006.11]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
マツダスピード アクセラ PART2
MAZDA MAZDASPEED AXELA
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264psを生かす6MTは専用設計
 トランスミッションは、専用に設計された6速マニュアル。5速のギヤ比が“ほぼ直結”で、加速やレスポンスだけでなく、燃費の向上まで考慮したギヤになっているそうだ。踏力自体は重くないもの、圧着力を強めたためだろうか、つながる直前に急に戻す力が強くなるクラッチにやや慣れが必要だが、それもご愛嬌。というかある意味スポーツモデルらしい演出。ロードスターのようにストロークが極端に短いわけではないが、カッチリとしたシフトフィールはスポーツモデルらしさたっぷりだった。
 そしてデフには、トルクセンシング式のスーパーLSDを備えてトラクションの抜けを防いでいる。
 ちなみに前輪駆動の264psというのは、エスティマやハリアーの280psよりは低いとはいえ、世界的に見てもFF車としては最高水準のエンジン出力。FFで大パワー‥‥そりゃあ、大変だ。なにせ、ひと昔前までは「FFで吸収できるパワーは200psまで」なんていわれていたほどなんだから。
 4WDはもちろん、加速中は重心が後ろに寄るからトラクションが高まる後輪駆動とちがって、加速中の前輪駆動はトラクションが低くなる。ちょっと気を抜いたら、タイヤは空転するわ、ハンドルは暴れるわ、しまいにはパワーを掛けたときにどっちに飛んでいくか運まかせなんていう状況にだってなってしまう。
 そこでマツダスピードアクセラが取った手段は、タイヤの舵角と連携したエンジントルク制御をおこなうこと、締め上げたマツダスピード専用のサスペンションを用意すること、サスペンションが理想的に動くようにボディを強化することなどだ。
 サスペンションはフロントがストラットでリヤはマルチリンク。マツダスピードでは標準モデルに対して、ダンパーの減衰力を変更したほかバネレートとスタビの径をアップした強化サスペンションを装着している。
 ボディは、タワーバーに相当するフロントカウルメンバーを装着したほか、アンダーフロアに大型メンバーを、リヤサスタワー下部にはガゼットを追加している。つまり、街で見かける普通のアクセラとは別物だ。
トランスミッションは、専用設計の6MT。コンパクトな3軸タイプで、軽量な仕上がりで重量増も抑えている。シフトフィールは、剛性感がありカッチリ。ちなみにリバースは、1速の左側にある。 シャープなデザインの10本スポークホイールが標準装備。ハイパワーにあわせてブレーキも強化しているし、幅広タイヤを履くためにフロントフェンダーは片側10mmずつ広げてある。タイヤサイズは215/45R18で、銘柄はポテンザRE050A。
インパネは、基本的には標準モデルのアクセラと同じ。ブラックを基調に、本革のステアリングホイールや赤ステッチのシフトブーツなどを組み合わせている。ドライバーの足元には、アルミペダルを装着。 メーターパネル内にブルーの間接照明が付いた、専用メーター。スピードメーターの文字盤には「MAZDASPEED」のロゴが入り、数字は200km/hまで刻まれている。
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