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トヨタ クラウン マジェスタ スーパーチャージャー From JDM-OPTION [2006.09]
気になる新型車の実力チェック! 試乗レポート
トヨタ クラウン マジェスタ スーパーチャージャー PART3
TOYOA CROWN MAJESTA SUPERCHARGER
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ディーラーで買える国産車とは思えないハイスピードクルージングの性能
 このクラウンマジェスタが本領を発揮するのは、実はワインディングではなく、街中でもなく、ハイスピードの高速ツーリング。高速道路ではまわりのクルマがずいぶんゆっくり走っていると感じたのだが、スピードメーターを見て、そうではなくて単にマジェスタのスピードが上がっていたことに気付き、あわててアクセルを緩めたほどだ。
 つまり、速度感はかなり薄い。理由は、刺激を感じさせないほどに自然なエンジンフィーリングで、乗り心地や騒音などがあまりにもジェントルだから。実際はかなり速いのに、それを気付かせないのが、このマジェスタに込められたクルーズ性能といえるだろう。
 高速道路の追い越し車線ではベンツやBMWが幅を利かせているが、このスーパーチャージャー付のクラウンマジェスタなら、日本のセダンながらそういったドイツ勢の高速ツアラーに負けないクルーズ性能を持っているのは間違いない。
 特に性能を体感できるのが、中間加速。高速道路の追い越し車線を走っていて前方のクルマがよけたシーンなど、アクセルを踏み込めば間髪入れずに、アクセルを踏み込んだ量に応じた加速を提供してくれる。踏んだ瞬間からダイレクトに加速するのは、大排気量エンジンと低回転からトルクを湧き出すスーパーチャージャーの相乗効果ならではだ。強い加速にシフトダウンが必要な高回転型のハイパワーモデルとは異なり、全開加速は力強いのに運転はとてもイージー&快適である。
 ワインディングを攻め込むと物足りなかったサスペンションだが、高速道路では安定感と乗り心地の両立がちょうどいい。乗り心地は損なわず、試しにテストコースで200km/hオーバー(ちなみに速度リミッターは未装着)に持ち込んでもしっかりと安定性を保っている。ドイツ勢のセダンに道を譲る必要は、まったくない仕上がりだ。
 トヨタモデリスタの狙いは、ベンツのAMGやBMWのMのように、ノーマルでは物足りない人のためのスペシャルモデルだという。その願いに込められているのは、速さだけでなく、一般的なチューニングカーと違ってディーラーで買え、メンテも乗り方も快適性も「特別なクルマ」を意識する必要がないことだろう。
 そんなモデリスタの狙いは、しっかりと実現できている。刺激は少ないけれど、絶対的な速さと快適性は間違いない。まさに、ハイウェイスターだ。
インテリアは、基本的にベース車両と変わらない。コーディネイトもベース車両と同じで、写真のファブリックのほかにレザーシートも選択可能。 ATは6速。ギヤ比などはベース車両と変わらないが、油圧を高めてダイレクト感を増した強化ATを採用している。また高負荷に対応するために、ATオイルクーラーを追加。
エクステリアパーツはオプション。試乗したデモカーには、モデリスタオプションのフロントハーフスポイラー(7万5600円)、リヤスカート(4万8300円)、リヤルーフスポイラー(4万4100円)が装着されている(価格は塗装済み)。 マフラーは、メインパイプも含めてスーパーチャージャー付きマジェスタのために開発した専用品でステンレス製。テールパイプ形状はノーマル(オーバル形状)と微妙にちがうスクエアタイプ。
新車レポーター工藤ちゃんの
クラウンマジェスタ スーパーチャージャーの○と×
○
エンジンは文句なし!
このパワーなら高速道路で無敵だね
×
ワインディングを走るには
サスペンションがちょっと役不足
 
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