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R・Y・O STYLE GD RX-7 [FD3S] From OPTION2 [2006.07]
蜂のように鋭く、蝶のように華麗に!!
もみじのグラフィックは地元のシンボル
 ドリフトを中心にしたマシンメイクで、めきめきと頭角を現している広島のチューニングショップがR・Y・O。
 もともと、関西地区ではドリフターとして知られていた代表の吉永さんが3年前に立ち上げたショップだ。
 ここのショップの特徴は、ワンオフのエアロメイキングや加工、インクジェットで仕上げたオリジナルデザインのボディグラフィックなど、見た目のカッコよさにもこだわったマシンメイクをしているところ。
 特に、ボディグラフィックに関してはデザインから施工まで代表の吉永さん自らが行っているという。
 この車両の製作の経緯は、オープンから3年がたち、新たな挑戦をする時期にさしかかったかな、ということから。R・Y・Oの名前は定着しつつあるけれど、同時についてきたシルビア&ドリフトオンリーというイメージを払拭し、幅広くチューニングに対応するショップというイメージを定着させるのが狙いのひとつだ。
 そのため、エンジンまわりを中心に、各部を徹底的に作り込み、セッティングの小変更で、ドリフトでもグリップでも頂点を狙えるマシンに仕上げたかったということだ。
 いまのところエンジン本体はノーマルだけれども、表舞台に立つときには、今製作中というサイドポート仕様に仕上げてくといくことだ。
 というわけで、ドリフトもグリップも、そしてカーショーでもトップに立てる可能性を秘めたマシンメイク、今後のR・Y・Oの活躍を期待させられる1台だ。
FRONT BUMPER
フロントセクションは、ADフェイシャーなどRE雨宮の製品。とはいっても、オリジナルの加工が施されているのがわかるかな?
WIDE BODY
ワンオフで製作したワイドボディは、なんと片側で10cmものボリュームアップだとか。ホイールは12Jの−45というオフセットまでいけるというからハンパじゃないのがわかるね。現状ではフロント18インチ、リヤ19インチの組み合わせとなっているけれど、タイムアタックなど本気走行の際には前後とも18インチになりそうとのこと。
AERO PARTS
GTウイングは、数年前に本物のGTカーを研究して作ったもの。サイズからもわかるとおり、大きなダウンフォースを発揮させる。屋根の上や、ウイング下側にフィンが取り付けられているのも、GTカーやWRCマシンのエアロパーツを研究してのものだ。
MUFFLER
オリジナルのデュアルマフラーは、注目の新製品。性能だけではなく、ビジュアルにも思いっきりこだわるのがR・Y・Oのスタイルでもあるんだ。近日発売予定なので、気になるひとは直接問い合わせてね。
DRIFT-ANGLE KNUCKLE
切れ角アップ加工を施したナックルは、オリジナル製品。タイロッドの加工よりも大きく切れ角をつけることが可能だ。サスペンションは、オリジナル車高調キットを製作すべくテスト中とのこと。
ENGINE
13B-REWにT78-33Dタービンを組み合わせている。ブースト圧は約1.1kg/cm²で、パワーは約400ps。インタークーラーはVマウント化され、クーリング対策も万全。ピークよりも耐久性とパワー&フィーリングのバランスを考えたセットアップだ。今後はエンジン本体にサイドポート加工をする予定。燃料まわりも、安全タンクを使い徹底的に作り込まれているのがわかるでしょ。
INTERIOR
しっかりとロールケージを組み込み、ヘッドガード付きのバケットシートを装着したインテリアはとってもスパルタン。メーターパネルには、スタックのST8500をインストール。正確なマシンの状況把握が可能になっている。
速くて、派手でカッコよくステージを問わないマシン作りを提案させていただきます!!
「エンジンもボディも思いきり作り込み、仕上げには自分でデザインしたグラフィックを入れてみました。強さの象徴である蜂と、華麗さの象徴としての蝶、そして地元広島県を象徴するもみじをモチーフにしたものです。これは、R・Y・Oが広島のカンバンを背負って、全国の走り屋ステージに挑戦していくようなショップになりたいという思いを込めたデザインです。今後は私自身もD1ストリートリーガルに参戦してみようと思っています。また、このFD3Sはドリフトだけでなく、筑波サーキットなどのタイムアタックにも挑戦してみたいと思っています」

R・Y・O代表 吉永さん
取材協力:R・Y・O 082-873-3508 http://www.ryo.co.jp/ ○ このページの先頭へ