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US流スープラのトレンドを探れッ!
ヴェガス直下型イベントに潜入!!
アメリカ中のスープラがラスヴェガス(ネバダ州)に集まるぅ? なんで砂漠のド真ん中にあるヴェガスなワケ。はじめはそんな「?」マークだらけだったこのイベント。それが『スープラ・インヴェイド・ラスヴェガス』が、行ってビックリ、見てサプライズ。とにかくスープラだらけじゃん。ウソ!? ナニ、この台数? これはレポート、マストでしょ〜。
全米からなんと300台以上!とにかくスープラだけッ!!
 そもそもの始まりは1997年のこと。きちんと運営されるようになったのは1998年からだという、ネバダ州のラスヴェガスで開催されたスープラオンリーのビッグイベント。今年は、なんと4日間にもわたって開催されたんだ。ひとつのイベントに4日って、かなりな規模です、USでも。
 各日程でさまざまなイベントが用意されており、ラスヴェガス近郊のレッドロック・キャニオンを何10台(今年は60台とも)ものスープラが連なってツーリングするシーニック・ドライブには圧巻! それに、自慢のマシンをシャシダイで計測して、パワースペックを競うダイノ・チャレンジ、そしてゼロヨン勝負のドラッグレースなど、イベントのスケジュールは非常に盛りだくさん。笑っちゃうのは、ポーカーゲームまで用意されているあたり!! スープラオーナーどうしのポーカーによるバトルまで楽しめちゃうなんて、さすがラスヴェガス。ちなみにポーカー会場はピラミッドのカタチでよく知られてルクソール(ホテル)だったりします。なもんで、コッチも当然本気丸出し。
 さて、そんな内容満載のイベントの中でも、ここで紹介したいのはカーショー。もちろんスープラオンリー! 新旧問わず、とにかくスープラならディスプレイ可能ってことで、それこそ全米から、ルクソールのパーキングを目指し、ワンサカ集まってきたスープラたち。そんな彼らの勇姿を、じっくりご覧になって頂きましょうか! これだけ見れば、USスープラのチューンやモディファイのトレンドもバッチリわかっちゃうハズ!
ウソ八百馬力!? いやいや1800psキット装着のアリゾナ野郎だ

ホントにこのスペックかどうか、試してみてぇ
なんといってもポイントはIntense Motorsport という名のブランドによるターボキット。このスープラに貼ってあったスペック用紙によれば、なんと「せんはっぴゃく」馬力!! 気になるタービンはギャレット製で、88-47を装着。NXブランドのナイトラスキットもセットされたエンジンルームはドラッグカーというよりも、むしろショーカーの美しさ。ルックスはとくに凝った造りになっていないものの、リヤにまわればパラシュートも確認できるリアルドラッグカー。アメリカ人が理想とするスープラを見事に具現化した1台といえるね。

でっかく存在を主張のギャレット製タービン。この手のタービンを見るたびに思うのは、アメリカってホントにドラッグレースが好きな国だよな〜、ってコト。たしかにこの日も、ドラッグ仕様ばっかしだった。 立ち止まってのぞきこむ人続出のエンジンルーム。あまりのビューチフルさに思わずタメ息すら出てしまう‥‥。あ〜、実際に1/4マイルをカッ飛んでるトコロ、見てみたい! キレイなクルマはタイムも速いハズ!?
  ターボパワーに飽き足らず、ナイトロパワーもゲット。ショット数は不明ながら、この存在感、まさにドラッグレースカーの証。ちなみにNXってのは、ナイトラス・エキスプレスの頭文字を取ったものだよ。   リヤバンパーをカットし、ダイレクトに突き出たパラシュートのステーに注目! 飾りっ気のなさが逆にスパルタンな印象を与えるリアスタイルだ。スープラのボリュームあるシルエットにパラシュートはよく似合う。  
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ある意味アメリカンなイエロースープラ!

完全にショーカーを目指したフィニッシュ
ヴェガスから遠く離れたカナダのバンクーバーから遠征のコイツ。エンジンルーム、インテリア、リヤゲート内、そしてもちろんエクステリアに至るまで、すべてイエローを用いて、デザインの統一を図るスマートなルックス。とくにブラックなガイたちからの視線がアツく、彼らはこのスープラの全身をナメるようにチェックしてました。いや〜、この手のテイストが好きなんだよな〜、彼らって。が、リヤホイールがストックなのはナゼ? エンジンスペック、ボディキットなどはすべて不明ながら、かなり手は入っているハズ。

インテークパイプやタービン、タワーバーなどメタリックな輝きを放つことのできるパーツをとことん磨き上げたって感じのエンジンルーム。さらにボディ同様のイエローを合わせ、ショーカー・コンディションをゲット。 インテリアももちろんイエローでコーディネイト。発色のいいイエローを使っているのに、統一感があるのは、イエロー以外のカラーを極力使っていないから。このセンスがこのスープラを美しく見せているポイントだ。
  リヤゲート内をのぞけばフラットな液晶ディスプレイがで〜んと鎮座! スイッチひとつで、ディスプレイが垂直に立ち上がるシステムになっている可能性は大。スペースをうまく利用したスピーカーのレイアウトも斬新。   ブラックなガイ以外にも、このスープラにササってるひとはかなりいた。惜しいのはやっぱりリヤのホイールだよな〜。この角度はまだイイけど、後ろから見ると、タイヤの引っ込み具合はけっこう気になるんだよね‥‥。  
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すべて自分で製作のDIYカスタムスープラ!

コルベット用のホイールを流用
異様ともいえるフェンダーのワイド感! さらにそのワイド感を引き立たせるワイドなホイール。じつはこのホイール、ワンオフのスペーサーをセットして、なんとコルベット用を流用ってんだから、驚き! さらにオーナーのソカーンくんによると、フェンダー製作からペイントまで、自分のガレージでDIYしているのだそう。製作期間はただいま3年。学生でオカネがないから‥‥、と謙遜するが、すでにインターネット上のショップで中古パーツ販売を行うビジネスマンでもあったりする。さすが資本主義アメリカですな!

ちょっとわかりにくいけど、スペーサーはもちろんワンオフで、フロント、リヤともに3インチのワイド化につながっている。ちなみに3インチってのは約7.5cm。そんなの入れたら、ワイドに見えるワケだよな。 大学ではビジネスを勉強しながら、家ではカスタムの勉強、というか自習を行うオーナーのソカーンくん。今後の課題は、今のところほとんどノーマル同様のエンジンに手を入れること。もちろん自分でってのがポイント。
  リヤのフェンダーやバンパーまわりもワイドなルックスをモノにするため、大幅なモディファイを施している。ダクトの造りがこのスープラの年代にぴったりマッチ! 自分で造った感も泣かせてくれるぜぃ。   アメリカンスポーツの代表格コルベットのノーマルホイールをボディ同色のホワイトにペイント。なるべくノーマルに見えるようなホイールをセットしたかったので、このデザインはかなり気に入っているとのこと。  
 
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地元ヴェガスから参加のリアルドラッガー!
北米未発表のソアラのフェイスを移植!
 
ショーカーレベルのフィニッシュに仕上げられたエンジンルーム。タービンやナイトラス用配管、さらに各種クロームパーツで、走らせるのがもったいないほどのゴージャスなコンディション!? さすがfromヴェガス!!
 
日本からソアラのフロント部分を丸ごと輸入。でもってそのままスワップしちゃったという変わり種。エンジンは1JZ-GTを搭載。吸排気系のパーツはHKSを使用し、スウェイバーはタナベ製をセットで適度にモディファイ。
 
パラシュート、そしてドラッグ用のタイヤをセットしていること以外は基本的にノーマルルック。タイムを狙うにはシンプル・イズ・ベストって意味? それにしてもインテリア、エクステリアともに極上の美しさだったぞ。
 
Aピラーの根元あたりからばっさりカットし、フロント部分をまるごとパーツとして輸入。ハーネス類もそのまま付いているので、スワップがしやすいとのこと。ちなみにこれをフロント・クリップと呼びます。
 
 
リアシートは取り去られ、NXのボンベやロールバーが目立つラゲッジスペース。こんなにスパルタンなラゲッジスペースだけど、コクピット部は意外と普通だったのが印象的。やっぱりシンプル・イズ・ベスト!? 
 
オーナーのホセくんは去年もこのイベントに参加している常連。「このクルマ、なんだ?」って、よく質問されるそう。が、その説明をする彼は何度聞かれてもうれしそう。このビョーキにかかってるひと、少なくないよね!
 
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今年こそは9秒台を目指すぜ!
極上のオールドスクールなセリカ!?
 
過剰なグラウンド・エフェクト類を排したシンプルなルックスが、真のドラッガーであることを静かに物語る。タービンはギャレット、ブースト圧は30ポンド、NOSは75ショットとのこと。で、現在のパワーは850hpとのこと。
 
まるでカタログにでも載っていそうなグッドコンディションのセリカ・スープラ。2代目セリカとなるこの型は海を渡れば、スープラの名を頂戴。当時のトヨタがZのライバルとしてリリースしたのは有名な話。
 
オーナーのトニーくんの頭よりも、ヘタするとデカいんじゃないか? のタービンと一緒にパチリ。ラス・ヴェガスにあるドラッグコースが自分の庭。ベストタイムは10秒2で、10秒の壁をやぶるのが当目の目標とのこと。
 
1979〜1981年に発売されたMK1とも呼ばれるこの型のスープラは、ブッ太いBピラーがひとつの特徴。ピラーというより、むしろウインドのサイド部と呼ぶべきその部分には、こんなふうに堂々とセリカ・スープラの名が!
 
 
フロントのヘッドライトカバー同様、ブラックにスモーク化されたテールレンズまわり。オレンジ色の鮮やかなボディカラーとは対照的なダークっぷりが、モンスターマシンの発する怪しさをさらにアップさせているね。
 
車内のインテリアもほとんどオリジナルという、正直想像を絶する極上モノのMK1のオーナーはデビンくん。モディファイ派ではなく、オリジナル重視。年齢は聞かなかったけど、クルマの年齢よりも絶対に若いハズ!
 
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古さを感じさせないカスタムが随所に!
スープラMK2にV8を搭載した異端児!
 
フロントからサイドへと、一体感を持って、流れるようにまわり込んだボディキットが印象を与えるフロントスタイル。メッシュのフロントグリルは、このスープラのボディカラーを引き立たせることに成功しているね。。
 
日本ではセリカXXとなるこの型が、USではスープラのMK2と呼ばれるモデル。年式でいうと1983年から1986年までがこのモデル。XXやXXXという単語は、アメリカではHの度合いを示すため、車名には使用不可能。
 
タワーバーやヘッドカバーをボディと同じメタリックなブルーでペイントしたエンジンルーム。エンジンは5M-GTEを搭載していた。クラッチはセンターフォース製、ラジエーターはFLUIDINE製をチョイスする。
 
エンジンはセルシオに使われていた1UZ-FEの1992年式、そしてトランスミッションはソアラから流用したR154。ホイールは5穴仕様に変更されるなど、ノーマルに見えながら、じつは細かい仕様変更が施されている。
 
 
足もとはフロント、リヤともに18インチのKATANAホイールをセット。スリット入りの太いスポークデザインが特徴。合わせるタイヤはクムホのECSTAスポーツで、サイズはフロント=225/40-18、リア=235/40-18。
 
エンジンやトランスミッションなどの機能系パーツに合わせて、各ディテールも抜かりなくグレードアップ! 知っているひとだけが笑えるモディファイで、自己満足の世界にひたるオーナーの顔が浮かぶよう‥‥。
 
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ストックと書かれたスペック用紙がコワイ‥‥ 前後左右どこを取っても超ワイド!
 
英語でストックはノーマルという意味ももつ。いやいや、これだけやってあって、スペック用紙にノーマルって書くのはどうかと思うよ、このドラッグ仕様スープラ。スペックを書くのが面倒だったんだろうな〜。
 
フロントバンパー、フェンダー、サイドスカート、そしてリヤウイングまで、どこまでもワイド感を強調中の1台。フォージド・パフォーマンスのブラックタイプ19インチホイールで、足もとを引き締める効果を狙う!
 
 
ホワイトボディに目立つカーボンのリヤハッチ。さらにパラシュートもセットされ、これでノーマルってことはねーだろ〜? のドラッグスープラ。ちなみにボンネットもカーボンにチェンジして、軽量化を図る。
 
リヤのウイングはデカっ羽根タイプで、逆に新鮮? ドアミラーはカーボンタイプをセットする。タイヤサイズはフロント275/35-19、リヤはなんと345/35-19!! 前後ともポテンザのRE050Aをセットしていた。
 
ボディキットとクロームリムがUSしてる! シャープさが光るモデリスタ!
 
シンプルに見せながら、じつは各所がかなりモディファイされたMK4。おっと、遅ればせながらMK4っていうのはJZA80スープラのUSでのニックネーム。ちなみにMK3ってのは、当然70系のことなので、お忘れなく。
 
デカイ&シブいデザインのリヤスポイラーがポイントになってるドラッグスタイル。抑揚感のあるスープラのボディに対し、直線的なライン&面で構成。当たったら痛そう‥‥。モデリスタというブランドのものらしい。
 
 
メーターまわりにセットされたカーボンパネルがすっげーレーシー。メーター類はブリッツとデフィーをミックスしてセット。ステアリングがノーマルなあたり、オーナーが真面目な性格と見た! 保険、効くもんね。
 
ホイールはエンブレムからもわかるようにヴェイルサイド製。スタイル的にも、ブランド的にはアメリカでは恐らく、かなりレアな存在。フロントのキャリパーはTRD製にチェンジされ、ストッピングパワーを強化。
 
これまたドラッグ理想系なマシン 内外装ともによくまとまった1台!
 
シンプルに見せながら、じつは各所がかなりモディファイされたMK4。おっと、遅ればせながらMK4っていうのはJZA80スープラのUSでのニックネーム。ちなみにMK3ってのは、当然70系のことなので、お忘れなく。
 
エアロでアピールするのではなく、フロントにはリップスポイラーをセットする程度で、まとまりのよさで存在を主張。足もとにはワークのエクイップをセット。このホイール、70スープラにかなり相性のいいグッドなデザイン!
 
 
フロント、リヤともにミッキー・トンプソンをセットする。サイズはフロントが26-4.5-15、リヤは28-10.5-15というサイズ設定。ホワイトレターのタイヤって、オールドスクールな雰囲気と機能美を併せ持つよね。
 
ヘッドチューン&ブーストアップされた2JZ。クロームパーツを多用し、いかにもアメリカンなエンジンルーム。さらにTRDのオイルキャップやARCのインダクションボックスなど、やはりJDMパーツも数多くチョイス。これははずせないトコロ!
 
ブラックなパーツで各部を引き締める! アメリカらしさがぷんぷんのMK2!
 
カーボンのカナードにボンネット、さらにブラックに仕上げたAVSのホイールなど、ブラックパーツがもたらす見た目の引き締め効果をうまく利用したJZA70。レンズ類もスモーク化され、エクステリアの統一感はバツグンだ。
 
ブラウンというボディカラーもさることながら、クロームホイールのサイズ、さらにそのブランドがセンターラインってあたりも、日本じゃ絶対にあり得ないアメリカンな王道ぶり! ちなみにボンネットはカーボン。
 
 
リヤにまわってみると、OPT2ステッカーを発見! ちゃんとナナメに貼って、JDM通をアピール。しかし色の落ち具合から判断すると、だいぶ年期が入っちゃってるな〜。そろそろ新しいの、必要なんじゃない?
 
シートのデザインといい、内装のカラーリングといい、インテリアも見事にエイティーズど真ん中! しっかし異常にキレイな状態だな〜。もちろん張り替えてますよね? まさかオリジナルのままじゃないよな〜。
 
こちらも存在感抜群のMK2!  
 
なんでコッチもセンターラインなの? と思わずツッコミを入れたくなるほど、よく似たMK2ブラザーズ(勝手に命名)。時代的にぴったり合うってのがその理由? たしかによく似合ってるよね、このデザイン。
   
 
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なスタイリング。決して新しいとはいえないけれど、時代を超えたクールさも兼ね備えたデザイン。しかもこのクルマのペイントはオリジナル、つまりペイントし直していないのだ。
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