メンテナンスDIYムービーガイド From JDM-OPTION[2006.04] TOP > ムービーコンテンツ > メンテナンスDIYムービーガイド > ジャッキアップ
メンテナンスDIYムービーガイド
ジャッキアップに挑戦
ジャッキアップは作業の基本!
オイル交換をするときも、タイヤ交換をするときも、ジャッキアップができなければ作業ははじまらない。というわけで、まずは正しいジャッキアップからスタートだ。と、いっても車載工具のパンタジャッキではなく、安全で確実なDIY作業をおこなうためには、フロアジャッキ&リジットラック(ウマともいう)が必要になる。基本的にはカンタンな作業だけど、意外と正しいジャッキアップポイントって知らないんじゃない?
今回使ったアイテム
フロアジャッキ、スロープ(今回は木っ端)、そしてリジットラック。これだけ用意していれば、ほとんどのクルマはジャッキアップ&リジットラックがけができる。が、極度に車高を落としている場合、パンタジャッキ(車載のものでOK)が必要になることもある。
DIY作業スタート!
ムービーでチェック!
スロープなどを使って車高を確保
ジャッキアップする
リジットラックをかける
全部見る
※ムービーをご覧になるには「Window Media Player」が必要です。持っていない方はこちらから。
ポイント解説
車高が低くてフロアジャッキが入らないクルマの場合、スロープ(厚手の板で代用可)を置き、そこに乗り上げれば高さを確保できる。ただし、厚みのある板だとタイヤで踏んだときに跳ね上がってボディを傷つけてしまうことがあるので注意! そんなときは、片側をナナメにカットしておくと安心だ。
車種によって形状に多少の差はあるけど、左右のロアアームをつなぐように配置されている“メンバー”の中心部が基本的なジャッキアップポイント(フロントの場合)だ。間違っても、エンジン下のオイルパンにジャッキをかけないように!
ちなみにFR車のリヤジャッキアップポイントは、特に指定がないかぎり“デフケース”と思っていい。ただし、デフケースの後ろ側の銀色の部分はカバーだからジャッキを掛けてはダメ。手で示している範囲のデフケース本体部にジャッキを掛けよう。
スロープの上に乗っかり、ジャッキアップポイントも把握した。さて、いよいよジャッキをクルマの下に潜り込ませジャッキアップ! と思ったら、今度はフロアジャッキのレバーを上下させるだけの高さがナイという問題が発生。
そんなときは車載のパンタジャッキをサイドシル下のジャッキアップポイントにセットし、ボディサイドを持ち上げる。こうすることでフロアジャッキのレバーを上下させるクリアランスが確保できるようになる。
フロアジャッキの皿部分がジャッキアップポイントからはずれないかを確認しながらレバーを上下。この手の小さなフロアジャッキの場合でも、ほぼ最高位まで持ちあげればリジットラックがかけられる高さまではあがる。
リジットラックをかける位置はサイドシル下部、鉄板合わせ面の切り欠きがあるところ。(もしくはメインフレームでも可) サンプル車両は潰れすぎ&サビているけれど、この部分の車体内側には補強が入っているので丈夫。写真のようにリジットラックの上皿に溝のついた“当てゴム”を装着すればボディを傷めずに済む。位置決めができたら、フロアジャッキをそっと下ろして完了だ。
ゴッズ中村の知恵袋
リジットラックの置きかたにも
向きがある
リジットラックをかけるときの向きにもこだわってほしい。車体内側を2本足、外側を1本足にするのが正解。なんでかっていうと、こうすれば下にもぐったときにリジットラックの足の出っ張りが少ないから、寝板がリジットラックの足に引っかかりにくくなるからなんだ。
使えばわかる
シザースジャッキのありがたさ
車載のパンタジャッキでも使えないことはないけど、スピーディ&快適に作業をこなしたいなら“シザースジャッキ”(写真奥)が便利だよ。これは油圧で動くパンタジャッキだから、車載パンタほど力を入れなくてもスイスイ上がる。価格は5000円〜1万円くらい。
DIYメンテナンスの必需品
バツグンのフィット感で確実な作業を約束!
ASTRO PRODUCTS
AP メカニックグローブ
価格:1280円

整備するときの基本である“グローブ”は必ず着用してケガを未然に防止しよう。今回チョイスしたのはアストロプロダクツの「AP メカニックグローブ」。バツグンのフィット感で確実な整備をサポートしてくれる。汚れてきたら丸洗いが可能なので長く使える逸品だ。

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