S13シルビアのスタイリングにベタ惚れ! By 黒井敦史 [2007.4] TOP > web マガジン > 黒井敦史
D1ドライバー・黒井敦史
S13シルビアのスタイリングにベタ惚れ!
D1ドライバーのコラム第10回目は、D1界きっての超怪力で多趣味な男、黒井敦史選手にスポットとあててみたよ! D1グランプリには、2001年度から参戦していて、どんなコースでもデッドに攻めちゃう彼のワンビア(S13シルビア)は、誰が見ても刺激的。そんな黒井選手のユニークな日常生活をたっぷり語ってもらおう!
プロフィール
黒井 敦史(くろい あつし) 所属チーム:TOYO with River Side
生年月日:1969年3月30日 血液型:RH+A D1グランプリ初参戦:2001年第2戦
出身地:大阪府 職業:リバーサイド代表/ドライバー
D1グランプリ最高位: シリーズ13位(2006年)
※2007年4月現在
いろんな趣味を持っています!
 こんにちは! D1ドライバーの黒井敦史です。普段は本職である“チューニングガレージ・リバーサイド”の経営をがんばってます。プライベートでの趣味はというと、どんなジャンルでも好きなことを見つけては、積極的にチャレンジしてみるって感じで、性格が負けず嫌いということもあって、ひとつの趣味に没頭すると自分が納得できるまで、追及するタイプ。(笑) だから多趣味なんだよね。
 たとえば、ボーリング! ある日、友達とボーリングへ行って遊んでたんだけど、隣のレーンのひとが投げた球がきれいに曲がっていったんだよね。それを見たとたん、自分もどうにか曲がる球が投げられないか?って思ったんだ。で、それから毎日ボーリング場に通う日々がスタート。そのうち曲がる球はもちろん、だれにでも自慢できるスコアも出せるようになったというわけ。そのパターンでビリヤードにもハマって、他のひとよりもうまくなりたいという気持ちで3、4年間は熱中してたかな? 練習のために睡眠時間を削ることも苦じゃない性格だから、そんなボクを知ってるひとには“ヤミ練の鬼”って呼ばれてるくらいだからね。毎回つき合ってくれている嫁さんや友達には感謝感謝です。
 それから、バスフィッシング(ブラックバス釣り)も、似たようなノリではじめたんだけど、かれこれ10数年続いている趣味で、今ではアメリカのルアー会社がスポンサーについてくれちゃってます。バスフィッシングをはじめた頃も、やっぱり他のひとよりも大きなバスをたくさん釣りたくて、毎日狂ったように釣りにいったなぁ。今は数を釣るというのではなく、“魚がルアーにフッキングした瞬間”のドキドキ感を味わうためにいくって感じで、月に数回は通ってますよ。
 そしてもうひとつ。ボクが17歳の頃「北斗の拳」っていうマンガが世に出てきたんだけど、主人公「ケンシロウ」のムキムキな身体に一発で憧れちゃってさ。今、世間で「黒井敦史は怪力男」って言われてるみたいだけど、そこが発端かもしれない。とにかくああいうボディビルダーみたいな身体になりたくて、ベンチプレスなどの筋トレ器具を購入してひたすら筋肉トレーニング‥‥。毎日毎日、体力&筋力の“限界越え”に挑戦していくもんだから、最初は1日30分で済んでいたトレーニングのメニューも、数ヵ月経つと1日のメニューが3時間もかかってしまうようになってさ。
 トレーニングしているひとって自分のからだを鏡で見て惚れ惚れしちゃうことが多いと思うんだけど、ボクも例外なくソレ。(笑) だったんだけど、ある日一緒に身体を鍛えてた友達が、自分のからだを見てうれしそうにニヤニヤしてる姿をみて、かなり引いたんだよね。自分もこんなことしてるんだなぁ、って思ったら、気持ち悪くなっちゃって。それに、これ以上時間かけて筋トレしても、私生活に支障が出るほど時間をつかっちゃってるしなぁ、なんて考えが重なって、筋トレ生活にはキッパリとピリオドをうちました!

ボクがドリフトを学んだ方法とは‥‥。
 ボクがクルマにハマるきっかけとなったのが、スーパーカーの登場。幼少期にスーパーカーブームがきていて、その影響を受けてクルマが好きになったんだ。だから小さい頃から、クルマやバイクは大好きだったよね。だから免許がとれる年齢間近になると、クルマへの憧れはさらに高まってきたんだ。そこへきて、先輩がフェアレディZ(S30)でサイドターンなんかしているのを見ちゃったもんだから、もうクルマに乗りたくて乗りたくてしょうがなかったよ。
 そしてようやく免許をとり、最初に購入したのがマツダ・ファミリアの4WD。この時のボクは、WRCの影響を受けてダートラが好きだったからこのクルマでダート走行にチャレンジ! ただ、デコボコ道を飛んだり跳ねたりのダート走行だけあって、あっちこっちクルマが痛んでいくのが早くてさ。修理&メンテナンスにお金がかかりすぎて資金不足になって1年で断念せざるを得なかったんだ。ドリフトへの転向はこのあと、シルビア(S13)を買ってからだね。
 だけど、当時はドリフトして遊んでひとなんてほとんどいなかったから、何をどうしていいのかもわからないし、クルマの動きがどうなれば成功なのかも曖昧な状況。とりあえず、サイドブレーキを引いてドリフト状態へもっていくことなんかをやってはみたけど、正解がわからないだけに、いまいち釈然としないままだったよ。もちろん、教えてくれるひとなんかもいなかったから困っちゃうよね。そんな時、助けになったのがドラテク本だったんだ。清水和夫さんのドラテク本からはじまって、土屋圭市さんの4輪ドリフトテクニック本などなど、とにかく読みまくってイメージトレーニング&実践練習の繰り返しだったよね〜。
 話はかわって、ドリフトをやるうえで大切なのはクルマ選びだと思うんだ。自分が好きなクルマだったら、乗っているだけで楽しいから練習にも熱が入るしね。
 ボクは形が好きという理由で、最初にS13シルビアを選んだんだ。スタイリングが気に入って買ったんだけど、乗り心地からパワー、すべてが大好きになって、それからはシルビアだけで10台以上は乗り継いだかな? ハチロクやローレル、セフィーロなんかにも乗っていたことはあったけど、行き着くところはS13シルビア。やっぱり、ターボ車ってNAより速いし、4ドア車のやわらかい乗り心地はボクに合わなくってさ。D1マシンのS13はRB26を積んでいるけど、本当はSRエンジンがこのクルマに合っていると思う。ほんとにバランスのいい、楽しいクルマだと思うんだよね。

武勇伝は数あれど‥‥
 ボクのクルマにまつわる武勇伝はいくつもあるけど、その中でもいちばん熱い(?)のは、クルマの下敷きになったことかな。(笑) セフィーロのデフ交換をしていた時なんだけど、車体を乗せていたリジットラックがなにかの拍子に突然はずれてしまい、クルマの下でペシャンコに。が、死ななかった。何故かというとケンシロウに習って“身体を鍛えてたから”。このときほど体を鍛えていてよかったって思うことはないね。あばら骨が2、3本折れただけの怪我ですんだんだからさ。
 それから事故った数がハンパじゃないのも、ボクらしい話かな。これまでの事故の回数は、小さいもの含めると100回以上はあると思うよ。やっぱり限界に挑戦した走りを求めているとどうしてもクラッシュが身近なものになってしまうから‥‥。ちなみに廃車にしたクルマは意外と少なくて(!?)10台程度かな。
 だけど、そんな中でも痛い思い出は、嫁さんにドリフトを教えてあげようって思ったとき。嫁サンがだいじにしていたフルチューンのハチロクをボクが運転している最中に、張り切りすぎちゃって豪快に横転!! そして廃車に‥‥。そのときはさすがに申し訳ない気分も倍増。嫁サンが相当お気に入りだったハチロクだっただけに、今でもことあるごとに言われてます‥‥。

ウチのメカニックはボクの自慢です!
 さて、そんなウチの嫁の紹介です! 実はウチのショップでメカニックとして一緒に働いてます。もちろんボクにはかなわないけど、けっこう力持ちなんだ(って、最近気付いたんだけどね)。
 実をいうと彼女は、ボクよりもメカニックの経験が長いんだよね。ホンダ学園という整備士の専門学校卒で、ホンダのディーラーに勤務した後“ガレージ伊藤”さんでメカニックとして働いていたっていう経歴の持ち主。今までデフやらミッションやらを運んでる姿を普通に見ていたから、それが普通のことだと思っていたんだ。
 だけどフツーの女の子はそういった重いものを持てないんだってね。で、ウチの嫁さんは力があるんだぁ〜って感じたわけ。かといって嫁さんが筋肉トレーニングしているワケではなくって、メカニックの仕事をしていて自然と怪力が身についたみたい。あっ、そうそう。ボクのD1車両のワンビアは、嫁さんとふたりで製作しているんだよ。これからもふたり仲良くD1や仕事、プライベートと楽しんでいきまーす!

これからも大好きなS13で挑戦していくよ!
 今のD1グランプリは、他の選手のテクニックはもちろんだけど、車種も増えてきてマシンのレベルもどんどんあがってきているよね。けれど、ボクはこれからもS13シルビア一筋でがんばっていきますよ。やっぱり自分の好きなクルマで挑戦していきたいと思ってるからね。ボクはボクらしくドリフトができればいい、というスタイルで、2007年も自分のペースでD1を楽しんでいくから、応援よろしくね!
D1グランプリ2001年の第2戦からワンビア (S13シルビア)で参戦している黒井選手。ドリフト中に、コースからはずれそうになってもアクセルをゆるめることなく我が道を進むスタイルの持ち主。ドリフト人生のほとんどをS13と一緒に過ごしている黒井選手は、心の底からS13というクルマを愛しているのだ。
大阪府にある“チューニングガレージ・リバーサイド”は、黒井選手が経営しているショップ。もともと川の近くにこのショップがあったのが『リバーサイド』という名前の由来なんだとか。ドライバー兼メカニックの黒井選手だけに、マシンのセッティングはいつでもバッチリ。
大好きな趣味のバスフィッシング。その腕前はプロフェッショナルレベルで、海外のルアーメーカー(ラッキークラフト)もスポンサーがついているくらいだ。たくさんのルアーを見ながら「どんな魚をどんな風に釣ろうか」って考える時間も好きなんだって。
メカニックとして働く奥さんは、仕事でもプライベートでも大切なパートナー。ちなみに奥さんは普通の女性とは比べものにならないくらいの力持ちで、ミッションをひとりで運んだりするのは日常茶飯事だそう。黒井選手のD1マシンは、奥さんとの共同作業で作りあげられている。
黒井選手の力の源はコレか? と思わせるのが、毎日のように食べている揚げ物。朝でも夜でもガッツリ食べれちゃう黒井家の食卓には揚げ物が必ず並ぶらしい。その中でもとくに好きなのはトンカツ!
黒井敦史選手からプレゼント!
このページをご覧の方に、黒井敦史選手のサイン入り「River Sideのステッカー」を5名様にプレゼント!
メールに、住所・氏名・年齢・電話番号と、黒井選手への応援メッセージを添えてドシドシ応募してね。

応募期間:平成19年4月1日(日)〜4月30日(月)

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関連リンク
・JDM-OPTION D1グランプリ速報
・D1グランプリ オフィシャルサイト
・RIVER SIDE オフィシャルサイト
・TOYOタイヤ オフィシャルサイト
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